CNBLUEのBL小説ブログです。ヨンファ溺愛主義で、シンヨン&釜山ズ&ミニョヨンの話を書いています。

蒼き運命 -アオキサダメ- 34

2016年10月22日
蒼き運命 -アオキサダメ-(極道パロ) 4






その瞬間、ヨンファの脳裏をよぎったのは、これ以上、大切な人を失いたくないという想いだけだった。
周りの光景が、まるでスローモーションのようにゆっくり傾いていくように感じる。
理屈じゃない。反射的に、頭で考えるより先に身体が動いていた。


「伏せろっ!」


長身の男が背後に気づいて目を見開いたのと、ヨンファが横から割り込むように覆い被さったのは、ほぼ同時だった。
パイプ椅子から庇うようにジョンシンを抱き込んだ途端、強い力で手酷く振り下ろされる。
背中が砕け散るような激しい痛みに、ヨンファは目の前が眩んだ。


「………っ」


そのままジョンシンの身体に折り重なって倒れ込み、衝撃の大きさに視界が不安定に揺れた。
徐々に周りが暗くなってきて、気が遠のきそうになる。
覚束ない思考の中、複数の怒号や何かを打ちつけているような鈍い音がやけに小さく聞こえた。


すべての力を使い果たし、ヨンファは起き上がるどころか、もう指一本動かす気力すらない。
意識が朦朧としていると、ふとなぜか、母親が凶弾に倒れた日のことが走馬灯のように駆け巡った。
ヨンファがまだ小学校に上がる前で、あの日のことは今でも忘れることができない。
断片的ではあるが、ずっと記憶の中にインプットされている。










その日は、確か朝からどんよりとした雲行きだった。
保育園の園庭で先生や友達らと一緒に遊んでいると、突然、見慣れた丸顔の男が黒スーツ姿で現れ、門を開けて園内に入ってきたのだ。
驚いていると、何やら先生と言葉を交わし始め、いつもニコニコと笑っている彼とは別人かと思うほど、険しい顔をしていた。
ヨンファは子供ながらに何かあったのだと、直感的に嫌な予感がしたのを覚えている。


いつの間にか早退することになってしまい、訳も分からず男の黒い車に乗せられると、今からある病院に行くと言う。
理由を聞いても、なぜか明確な答えは返ってこなかった。
途中で雨が降り出し、無言のまま運転を続ける男を怖いと感じたのは、後にも先にもこの時だけだった。


連れて行かれた先で、ヨンファは予期せぬ事態に驚く。
病室に入った途端、黒ずくめの格好をしたよく知る人物たちがベッドを取り囲むように立っていて、その中には父親の姿もあった。
ヨンファに気づいた面々が、皆一様に悲しそうに表情を曇らせる。
いつもの組員たちらしからぬ雰囲気を不思議に思いながら一歩ずつ近づくと、母親がベッドに横たわっていた。


保育園に行く前まで元気そうにしていたのに、急に病気にでもなったのかと不安になって周りの者に聞いてみるが、互いに顔を見合わせるだけで誰もはっきり言おうとしない。
幾度となく話しかけても母親は目を開けることはなく、何が何だか分からない。
ヨンファはおかしいと首をかしげて、皆が自分を驚かそうとしているのではないかと勘繰った。
何かの遊びでもしているのかと。


すると、そんな息子の姿を見てたまらなくなったのか、父親がついに重い口を開いた。
語られた内容はにわかに信じがたいもので、ヨンファは母親を揺さぶって何度も何度もその名を叫んだ。
これが全部間違いであってくれたらいいと祈るように願い、繰り返し必死に呼びかけてみたが、やはり何も答えてはくれなかった。


この状況はわずか六歳児が到底すぐに受け入れられるものではなく、冷たくなった母親に縋りついて、ヨンファはただ泣き崩れた。
その真っ白な空間には、たったひとりの子供の悲痛な声だけが響き渡っていた。
痛ましげな表情で、そばでしきりにヨンファを気遣ってくれた丸顔の男は、今も父親の側近として仕えてくれている。










どうして、急に思い出したのだろうか。
社会人になってからは、あまり夢に見ることすらなかったというのに。


靄がかかったような感覚の中を彷徨っていると、不意に強い力で身体を抱き起され、温かい腕の中に包み込まれたのが分かる。
額にそっと何かが触れてきて、ヨンファは閉じたままの瞼を微かに震わせた。
大切なものに触れるような慎重さで、額からこめかみ、そして頬へとなぞるように這わせてくる。
それは、春風がそよそよと頬を撫でるように吹いていく感じに、どこか似ているような気がした。


少しかさついたゴツゴツとした感触の手は遠慮がちに肌の上をすべると、今度はそっと髪の毛を梳く。
優しい仕草でさらさらと幾度となく、慈しむように。
子供をあやすような手つきは、まるで母親に触れられているみたいで、ひどく懐かしく感じた。


―――ヨンファ、大好きよ……。


母親は一人息子のヨンファをことのほか可愛がってくれて、何かにつけてよく頭を撫でたり、抱き締めてくれた。
パッと花が咲いたように明るくて綺麗で、常に温かみのある笑顔を絶やさない女性だったという印象が強く残っている。
ヨンファはそんな心優しい母親のことがとても好きだった。


夫である組長や息子のみならず、屋敷で一緒に暮らす部屋住みの者や出入りする組員たちに対しても、分け隔てなく家族同然に接していた。
皆が彼女のことを慕い、ヨンファは時々焼きもちを焼いて面白くない時もあったが、それはそれで嬉しかったのだ。
だから、母親が他の組織との抗争に巻き込まれて亡くなった時は、組員たち全員が嘆き悲しんだ。青龍組の影の立役者とも言える大きな存在を失い、屋敷の中は急に火が消えたように真っ暗になった。


母親を失ったショックで、それからヨンファはしばらく笑うことすらできなくなる。
六歳の子供が背負うにはあまりにも残酷な現実であり、大きすぎる悲しみに押しつぶされてしまいそうだった。
今思うと、かなり情緒不安定になっていたのだろう。
ちょうど寒さが到来する晩秋の悲劇で、母親がこの世を去ってから、もうじき二十二年になる。


傷ついてささくれ立ったヨンファの心を癒してくれたのは、組の者たちだった。
一見怖そうな、自分よりも随分年上の大柄な男たちに食事の支度などの身の回りの世話をしてもらい、徐々にではあるが元気を取り戻していった。
時に躓きながらも前に進むことができたのは、彼らのお陰だと思っている。
そういう想いがあるから、跡目を継がない、自分は組とは何ら関係ない人間だと思っていても、この境遇やしがらみを完全に振り払うことができないのだろう。


力が抜けきった状態で放り投げていた手に、やがて大きな手が重なってきて、軽く握り締められた。
不思議と嫌悪感はない。その温もりが何だかとても安心できて、心地よいと朧げに思う。
瞼を上げることすら億劫で身を委ねていると、自分の顔をじっと見下ろされている気配がする。
誰かに見守られながらこのままブラックアウトしていくのも、案外悪くないかもしれない。


徐々に思考が薄れていくのを感じ、意識を手放そうとした。
しかし、簡単には許してもらえないようだ。
闇の底へ深く沈み込もうとしたヨンファを引き戻したのは、自分の名前を呼ぶ声だった。
何度も繰り返される低音は、次第に切羽詰まったものに変わり、常にはない響きを帯びている。


半ば朦朧としたままうっすらと目を開けると、視界に映り込んだのは憔悴しきって今にも死にそうな形相をしている男の姿だった。
ようやく初めて、ヨンファはこの腕の持ち主が誰だか分かり、よく知る人物だったことに安堵する。
顔の至るところに痣ができ、血がこびりついているのを見て、せっかくの男前が半減しているなと、どうでもいいことを思ってしまう。


「ヨンファヒョン!」


また名前を叫ばれた。その声は、いつもより低く掠れて聞こえる。
ゆっくりと瞬きをすると、ジョンシンの男らしい端整な容貌がくしゃりと歪んだ。
まるで今にも泣き出しそうだ。
激情に駆られたみたいに、ヨンファの身体を支えている両腕にグッときつく力が込められる。


「頼むから、俺の寿命を縮めないでくれよ……」


至近距離から覗き込んでくるジョンシンは、見知らぬ男のようだった。
いつもはふてぶてしいくらいに余裕綽々で何事にも動じないのに、痛ましいものでも見るかのように苦しげに眉根を寄せ、いまだかつてないほど辛そうな表情を浮かべている。


なぜ、そんな顔をするのだろうか。
気の強さを表している鋭い双眸は思い詰めたような真剣さを帯びていて、ヨンファは戸惑いがちに口を開いた。


「ど……した……?」


絞り出すようなヨンファの声はこれ以上ないくらい掠れていて、聞き取りにくかったかもしれない。
それでも、ヨンファの様子を見て、少し安心したのだろうか。
心配そうに歪めていた貌が近づいてきたかと思うと、愛おしむように頬ずりされる。
頭や身体のあちらこちらがズキズキと痛み、その上ひどく重くて、動けないヨンファはされるがままになっていた。


「なんで俺なんか庇ったんだ……」


苦渋に満ちた顔を上げて、問いかけてくる。


「い、つも……、助…けて……もらってた、……から――」


途切れがちになりながらも何とか言葉を紡ぐと、ジョンシンは虚を衝かれたように固まった。
上からじっと見下ろす切れ長の双眸は大きく見開かれ、呆然とした顔でヨンファを見つめている。


「今度…は……俺が……」
「な…んで……」


ヨンファにとっては弟のような存在としか思えないが、出会ってから変わらぬ態度で慕ってくれる男に、今まで何度も身を挺して守ってもらった。
それをずっと心苦しく思っていたから、ジョンシンの身に何かあった時には自分が、という気持ちが無意識に働いたのだろう。
またヨンファが口を開こうとすると、動揺した様子で肩を揺らした男が低い声で制止する。


「もう喋らなくていいっ」


ジョンシンはどこか痛そうに目を眇めて、気づくと長い両腕に抱き寄せられていた。
身体に力の入らないヨンファは厚みのある胸板を押しつけられて、血で汚れたシャツ越しに、より深く男の体温を感じてしまう。
自分よりも少し速い心臓の鼓動が伝わってきて、ジョンシンの体臭に混じって、微かに煙草の匂いが鼻先を掠めた。


床に座り込んだジョンシンに横抱きにされた状態で身を預け、ぼんやりとしている頭では考えがまとまらない。
それでも、逞しい腕がなぜか小刻みに震えているのは分かった。
今まで強引かつ横柄な態度のせいで傲慢な男だと思っていたのに、意外な一面を知ったような気がして、ひどく戸惑いを覚える。
熱っぽい視線の中に切なげな色を滲ませ、何かを訴えかけているようだ。
ふと、また息苦しさを感じ、それから逃れたい一心で、ヨンファはぎこちなく目を逸らせた。


室内だけでなく、開けっ放しになっているドアから、外で入り乱れている男たちの怒号や争うような物音が聞こえる。
まだ乱闘は続いていて、ヨンファが顔を少し動かすと、敵を倒すことに終始しているグンソクとジョンヒョンの姿が視界に入った。獰猛な気を迸らせ、着実に相手の数を減らしている。
すぐそばには、パイプ椅子を振り上げていた金髪の男がひっくり返って、無残な姿を晒していた。他に白目を剥いて、完全に意識を失っている者もいる。


その時、ジョンシンの肩越しに体格のいい男たちが近づいてくるのが見えた。
ヨンファが身じろいで「後ろにふたり……」と、深い眼差しを注いでくる野性的な貌に教えると、形のいい唇を不愉快げに歪めて、唸るように大きな溜息をひとつつく。


「――てめぇらも大概しつこいな。いいところで、邪魔に入ってくんじゃねぇよ……っ!」


振り向きざまに、ジョンシンがドスの利いた低音で忌々しげに威嚇すると、背後の連中はビクッと竦み上がった。
鋭い眼光のまま「ちょっと待ってろっ」と吐き捨てるように恫喝してから、ヨンファに視線を戻す。


「怪我、痛むだろ?まだ持ちこたえられるか?」
「大…丈夫だ。――お前こそ……」


気遣うような問いかけに答えていると、いきなり抱き上げられた。
不意打ちの行動に面食らい、動いた拍子に落ちそうになる。
慌てて身を縮めるヨンファに、ジョンシンは両腕でがっちりと支え直して、ふっと目を細めた。
一瞬だけ瞳の色が和らぐ。


「アンタに比べたら、こんなん屁でもねぇよ。少しの間、休んでてくれ。すぐに終わらせて、病院に連れて行くから」


腫れ上がった顔は殴打の凄まじさを物語っているのに、ヨンファの身ばかり案じるのが、この男らしくて胸が痛くなる。
自信満々で、どこか斜に構えたようなところがあるくせに、時折、言動の至るところに本音が垣間見えて、どうしていいのか分からない。


部屋の隅に強張った身体をそっと横たえられると、ジョンシンはゆらりと立ち上がって、大事なものを守るように敵へと向き直る。
長身の背中には、とっとと終わらせてやるとばかりに瞬時に殺気が漲り、再び戦闘モードに入った。


何やら叫びながら突っ込んできたひとりの攻撃を巧みに躱し、顔に拳を叩き込むと、怯んでいる後ろの男に飛び蹴りを喰らわせる。
ジョンシンが加わったことで、一気に弾みがついたようだ。
恐れをなしたのか、部屋の外に飛び出した敵をジョンシンが逃すまいと追いかけていった。


戦況が完全に不利になって、傍観していたチュンギルは醜い顔を歪めてギリギリと歯噛みして悔しがっている。
追い詰められて自暴自棄になったのか、大声で喚き散らした。


「何やっとるんや!どいつもこいつも情けないやっちゃな。チャカがあるやろが!早よ何とかせえ!」


劣勢の手下どもに喝を入れると、すかさずグンソクとジョンヒョンがほぼ同時にホルスターから拳銃を取り出して、敵に狙いを定める。
舎弟らが揃って拳銃を構え、引き金に指をかけた瞬間、パン、パンと乾いた銃声が響いた。
相手が発砲するより先に肩や脚を撃ち抜き、男たちは床にバタバタと倒れていく。


「こうなりよったら、お前だけでも地獄へ送ったるわ」


興奮したように濁声で凄むと、いきなり発砲音がして、銃弾がジョンヒョンの肩口を掠めた。
痛む身体を起こして、離れていたところから見ていたヨンファの心臓がドクンッと跳ねる。
ジョンヒョンは怯むことなくチュンギルの左の太腿を撃ち抜くと、再び銃口を相手の手元に向け、轟くような音とともに持っていた拳銃を弾き飛ばした。


「うぉ……っ」


咆哮のような呻き声を上げて、チュンギルが倒れ込んだ。
大股で近づき、ジョンヒョンが拳銃を拾おうと敵に背中を向けた時、ヨンファは信じがたい光景を目にする。
血だらけの太腿を押さえて蹲っていたチュンギルが懐から別の拳銃を取り出すと、安全装置を外してその男に向けた。
ジョンヒョンに照準を合わせて、至近距離から引き金を引こうとしている。


「ヒョニ……っ!」
「死ねや」


一気に血の気が引いて、ヨンファが気力を振り絞って叫んだのと同時に、誰かがジョンヒョンの前に走り出てきて、パンッと部屋中に銃声が鳴り響いた。
ほんの一瞬の出来事だった。


横から飛び出してきた男は、チュンギルの放った銃弾を身体に受けていた。
右の脇腹を押さえ、その場に膝をつく。
ジョンヒョンは驚愕の表情を浮かべ、グンソクがチュンギルに襲いかかる姿が目に入った。


優しい顔立ちをしている一重の青年が苦しそうに顔を歪め、崩れるように仰向けに倒れる。
ヨンファは大きく目を見開いて、完全に言葉を失った。
傷口から出血し、白いシャツが見る間に赤く染まっていく。


「ミニョク!」


ジョンヒョンが彼の名前を叫び、傍らに座り込む。
突然のことに、普段の寡黙な姿からは想像できないくらい取り乱している。


―――早く何とかしないと、手遅れになる。
全身が凍ったように硬直していたヨンファは激痛に耐えながら、床を這うようにしてふたりに近づいていった。





To be continued





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haru
Author: haru
CNBLUEのBL小説を書いています。CPはシンヨン&釜山ズ&ミニョヨンです。ヨンファ溺愛主義でとんでも妄想ばかりですが、愛だけはぶっこんでいます。
話のトーンはほのぼの、甘々、コミカル、シリアス、切ない系。ハピエンオンリーです。
基本マイペースでランダム更新。妄想は思いつくまま、気の向くまま。R18の内容が含まれているため、未成年の方、苦手な方は閲覧にはくれぐれもご注意下さい。
尚、当ブログに掲載している作品はすべて私個人のオリジナルですので、模倣、転載等はご遠慮願います。

Comment(4)

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2016/10/22 (Sat) 23:34

haru

は*さん

こんばんは♡
いつもありがとうございます(*´ω`*)

登場人物の心理を掘り下げて表現するのは難しいですが、それぞれの想いや抱えているものが伝わればいいなと思いながら書いています。ヨンを理解して下さって嬉しいです♪
ジョンシンはちーとばかし私情を挟んでしまったでしょうか( ̄ω ̄;)
バニとミニョクに対しても、温かい目で読んで下さり、どうもありがとうございます♡♡

2016/10/23 (Sun) 19:36

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2016/10/24 (Mon) 00:28

haru

i*****さん

こんばんは♡
どうもありがとうございます!!私もこういう展開が大好物なんです(≧ω≦)
i*****さんのコメントは共感する部分が多く、萌えどころが似通っているのかもしれませんね。

この話のヨンはいろんなものを抱えて生きてきたこともあり、ちょっと陰のある感じですが、どんな困難が降りかかっても立ち向かって、自分らしくあり続けてほしいなとそんな願望で書いています。
今回のシーンはかなり以前から考えていたので、ようやく形にできたか~と。
今後の展開については今まで何度も揺れに揺れ、相当長いこと葛藤しておりましたが、決まってしまえばあとは前に進むだけなので、このまま突っ走ります(。・ω・。)ゞ

睡眠確保ですね(笑) ありがとうございます♡ 以前は週に1~2度完徹していたんですが、加齢の影が忍び寄っているのか、今は寝てばっかりです(-ω-;) 自然に任せて進めていきますね♪

2016/10/24 (Mon) 20:46