CNBLUEのBL小説ブログです。ヨンファ溺愛主義で、シンヨン&釜山ズ&ミニョヨンの話を書いています。

Big Baby Returns

2016年04月29日
Pretty Baby シリーズ 0


『Pretty Baby』 続編



その日、仕事が終わるや否や、ジョンヒョンは喜び勇んで仕事場をあとにした。
先月、恋人のヨンファとともに出演したテレビ番組が、今日地上波でオンエアーされ、録画したものを一緒に観ようと、予てから約束していたからだ。


ジョンヒョンはこの日を撮影の時から楽しみにしていて、今日は仕事をしていても一日中落ち着かなかった。
甲斐甲斐しくヨンファのお気に入りの店で二人分の夕食をテイクアウトすると、彼の自宅マンションへと向かった。


今日は別々の仕事をこなし、ジョンヒョンの方が早く終わったので、ヨンファから貰った合鍵で中に入る。
シンと静まり返った無人のリビングに電気を点けて、買ってきたものを黒いテーブルに置くと、ソファーに座って時間を潰すことにした。


雑誌を捲りながら、ジョンヒョンはこのあとの予定を立てる。
ヨンファが帰ってきたら一緒に食事を済ませて、それからリラックスした雰囲気の中で、酒でも飲みながら自分たちの番組を観る。
そして、そのあとは・・・。


ここ最近、互いに多忙だったため、一週間近く触れ合っていない。
今日こそは絶対にベッドインしようと目論んでいると、つい口許が緩んでしまう。
ヨンファもきっと望んでいるに違いない。


同じグループのメンバーとして、仕事場で一緒になることが多いため、普段は近くにいても自然に振る舞い、公私混同はしないように心掛けている。
だから、その分プライベートでは、できるだけ恋人らしい時間を過ごすようにしていた。
余裕があればどちらかが夕食を作ることもあるし、なければ宅配ピザを頼んだり、行きつけの店で買ってくるなどケースバイケースだ。


本当は同居したい気持ちもがあるが、知名度の高い芸能人同士なので、それはまだ実現できていない。
その代わり、それぞれの自宅の合鍵を所有し、いつでも行き来できる環境にしているので、恋人というよりはむしろ夫婦に近いくらいの親密な仲であると言える。


「ただいま」


帰宅したヨンファの声に、ジョンヒョンは読んでいた雑誌をソファーに置いて立ち上がった。


「おかえり。早かったね」
「大急ぎで帰ってきたからな」
「飯、買ってきてるけど、食べる?」
「あ……それが、あまり食欲がなくて……」


リビングに入ってくるなり、ヨンファはややぐったりとした様子でソファーに直行し、凭れかかるように座った。
その綺麗な貌には、仕事の疲れが色濃く浮き出ている。
そんなに忙しかったのだろうか。


「体調でも悪いの?」


心配になってソファーに近寄ると、ジョンヒョンは身を屈めてヨンファの額に手を伸ばした。
取り敢えず熱はないようだ。


「ここら辺がムカムカする感じ」


眉間に皺を寄せて、胸の辺りをさすりながらヨンファが息をつく。
伏せた長い睫毛が影を落とし、しどけなくソファーに身体を預けている姿は、ベッドの中での彼を彷彿とさせて、思わずジョンヒョンの喉がゴクリと上下した。


本人は無自覚だが、笑っていない時のヨンファはどこか儚げで、壮絶な艶っぽさを醸し出して非常にタチが悪い。
見慣れているはずなのに、未だに心臓を鷲掴みにされたようにジョンヒョンの心を捉えて離さないのだ。


「……中出ししすぎて、身籠ったとか?」
「……………」


気怠そうな表情に魅せられつつ、ジョークのつもりでポロッと言うと、ヨンファがまじまじとこちらを見てくる。


「ヒョニ、ちょっと来て」


手招かれて、上目遣いでじっと視線を合わされるだけで、ジョンヒョンはクラクラと眩暈がしそうになった。
ヨンファのこの目つきは、はっきり言ってヤバい。
もしかしてこれは誘われているのでは?と期待に胸を膨らませながら、ヨンファに覆い被さってキスをしようとしたら、いきなり拳骨が降ってきた。


「ふざけんな、ボケッ。お前の思考回路は一体どうなってんだよっ!」
「……暴力反対」
「お前がつまんないことばっかり言うからだろっ」


どうやら都合のいい勘違いをしたようだ。
頭をさすりながら大人しくヨンファの隣に座ると、行儀の悪い足が伸びてきて、「こっちに来るな」と言わんばかりに、ソファーから追い出そうとする。


てっきりメイクラブのお誘いだと思ったのに、まったくの期待外れに終わってしまった。
気分が悪くて、相当気が立っているらしい。
ここでやめておけばいいのに、ジョンヒョンの台詞は止まらなかった。


「ヨンファが女なら、もう十人以上は子供ができてるよね」
「できない、できない」
「家族で野球チームが作れるよね」
「……無理無理」


本人には完全に明後日の方を向かれ、悲しいかな、ほとんど相手にされていない。
適当にあしらわれる羽目になると分かっていても、懲りずに調子に乗って好きなことを言うのは、ヨンファとのこういうやり取りが結構楽しかったりするからだ。
あまりしつこくすると本気で怒るから、ほどほどにしておかなければならないけれど。


「具合が悪いんなら、観るのはまたにする?」
「おっ、そうだった。観るよ。昼にこってりしたものを食べたから、それで多分胸やけしてるんだと思う」


思い出したようにテレビの電源を入れると、リモコンを操作し始めた。
さすがに立ち直りが早いのは、グループきってだ。
気持ちの切り替えが上手く、決断力もある。
仕事の時のヨンファは、惚れ惚れするほど頼りになるリーダーなのだ。
このギャップが本当にたまらない。


そこまで深刻な症状ではなさそうなので、ソファーに並んで腰掛け、録画していた番組を観る。
心待ちにしていたのはヨンファも同様のようで、目を輝かせて食い入るように画面に集中する姿を、ジョンヒョンはこっそりと眺めていた。
自然と笑みをこぼす横顔が可愛くて、思わず微笑む。
多少は気分も良くなったようだ。


音楽活動が主体の自分たちが時折バラエティー番組に出演することはあるが、恋人のヨンファとたった二人で、しかも赤ん坊の世話をするという信じられない企画を聞いた時は、思わず耳を疑った。


偶然にもその収録の二週間前に、ヨンファの隣人であるチェ・スミンの愛娘サランの面倒を二人で見たことがあったのだ。
これはまさに運命だと思わずにはいられなかった。


短い時間ではあったものの、ヨンファと一緒にサランの世話をしたことで家族の良さというものを再認識し、養子をとる選択肢もあるのだと、ジョンヒョンは真剣に将来のことを考えるようになった。
そんな矢先、またとない機会に恵まれて、終始楽しみながら収録を終えることができ、今日の放送日に至ったというわけだ。


画面の中のヨンファは額を出していて、いつもとは違う姿に、今更ながらジョンヒョンはドキリとする。
そばでこの美貌を見慣れすぎているのと、撮影中はロヒに意識がいっていたため、あまり気に留めていなかったが、改めて客観的に見ると、やはりヨンファは誰よりも綺麗だ。


映像はキ先輩の自宅マンションで、パパがいないことに気づき、急に泣き出したロヒをヨンファとジョンヒョンがあやしているところだった。
ヨンファが抱っこして、ジョンヒョンがおもちゃで気を引こうとして奮闘している。


「泣かれると、どうしていいか分からなくなるよな」
「この時は、まだ俺たちを警戒していたからね」


ヨンファに続いてジョンヒョンも感想を述べるが、恋人の抱っこ紐姿がことのほか似合っていて、つい顔が緩んでしまった。
真面目なヨンファらしく、汗だくになりながらロヒを横に揺らしている様は、一生懸命さが滲み出ていて、見ているだけで心が和む。


しばらくあやし続けていると、次第にロヒが落ち着いてきて、ヨンファに寄りかかるほど慣れてきた。
ヨンファの顔や首の後ろにも汗が流れ、ジョンヒョンがティッシュで拭いてやるシーンが画面に映る。


「ヨンファ、汗かきすぎ」
「ずっと抱っこしてると、結構重いんだよな」
「いい運動になるよね」
「そうそう……って、お前っ、ティッシュが顏についたまんまじゃないかっ」


その方が受けるかと思い、ジョンヒョンはわざとそのまま放置したのだが、見事にバレてしまった。


「いいじゃん。この方が面白いんだから」
「マジかよ。すげー恥ずかしい」
「周りに誰もいなかったら、俺が舐め取ってやりたかったよ」
「……は?」


つい本音が口をついて出ると、思いっきり胡乱な眼差しで見られる。
だから、そのドン引いた顔だけはやめてほしい。
横から軽く睨まれるが、そんなことよりも、自分がヨンファの隣であまりにも締りのない顔をしていることに驚いた。
この束の間のひと時を心底楽しんでいたのは事実だが、これほどまでにだだ漏れしていたとは。


「ロヒ、最初はパパがいなくなって不安そうだったけど、少しずつ俺たちに慣れてきてくれたよな」
「赤ちゃんの順応性って早いよね」


歌をうたったり、遊んであげているうちに、ロヒはまるで自分たちに心を許してくれたかのようにリラックスしてきた。
それが嬉しくて、自分たちもロヒの相手をするのが次第に楽しくなり、いつしか二人の表情にも余裕が出てきた。
ヨンファは笑顔が増え、柔らかい表情はまるで我が子を見守る母親のようで、思わず見惚れてしまうほどだ。


そして、ついにあのシーンが画面に映った。
ピンクのハートマークが散りばめられた、ヨンファとロヒがチューをしている場面。
非常に感動的で、ヨンファも大喜びだった。


「これ、すごい感動したなぁ。ロヒが俺を受け入れてくれた瞬間」
「……そうだね」


確かにとても心が温まる光景ではあるが、ジョンヒョンは正直複雑な心境だった。
プライベートでは自分の方がもっと濃厚なキスをヨンファと交わしているから、行為そのものが気に入らないわけでは決してない。


映像の中のヨンファはとてもいい面持ちで、幸せそうに微笑んでいる。
自分は果たして、恋人にこういう自然な笑顔をさせているだろうかと、唐突に思った。
無理をさせてはいないかと。


それからラストまでの数分間は、ヨンファが一人ではしゃぐのを、ジョンヒョンは横で作り笑いを浮かべて相槌を打った。
番組が終了すると、表情を曇らせて無言になっていたジョンヒョンに気づいたヨンファが、テレビの電源を消して話しかけてくる。


「ヒョニ、どうかしたのか?」
「……ちょっと妬けるなと思って」
「え?」
「ヨンファにこんな顔をさせてるのが、自分じゃないってことにさ」


ジョンヒョンの台詞に、ヨンファは驚いた様子を見せた。
恐らく心底呆れられていることだろう。
いい歳をして、赤ん坊にやきもちを焼くなど、正気の沙汰ではないと自分でも思う。
そんな馬鹿げた嫉妬をするほど、身も心もヨンファに溺れている。


デビューする前のジョンヒョンは散々浮名を流してきて、過去付き合ってきた女性に対してはドライで寛容だった。
執着することも、束縛することもなかった。
でも、ヨンファに限っては、どれだけ抱いても安心はできない。


同性同士だから、公にすることも結婚することもできない中で、頼りは相手を想う気持ちだけなのだ。
しかし、そんなものはいつどうなるか分からない。
これまで築き上げてきた絆が切れない保証はないのだから、頻繁にセックスをして愛を囁き合っても、明日には心変わりするかもしれない。


ヨンファを信じていないわけではないが、自分よりも交友関係が広く、誰からも好かれる恋人がいつ自分を振って他の人間の元へ行くとも限らないのだ。
口には出せないが、そういう不安が常にジョンヒョンには付き纏い、嫉妬深くなっている要因とも言えた。


自分の方が想う気持ちが強すぎるせいだろうかと、胸がキシリと音を立てて軋んだ。
すると、それを跳ね飛ばすかのように目の前のヨンファは勢いよく噴き出し、声を出して笑う。
これにはさすがのジョンヒョンも、ただ呆然としていた。


「え…と、ヨンファ?」


しばらく笑い声が続き、ようやく治まってきた頃を見計らって遠慮がちに訊くと、ヨンファは肩を震わせながら答える。


「あ…悪い悪い。あんまり可笑しくって……」
「…………?」
「お前さ、本当に俺に惚れてんだな」
「な、なにっ、突然改まって。そんな分かりきったことを今更…っ」


当の本人から面と向かって言われると相当恥ずかしいものがあるが、心底惚れまくっていることは紛れもない事実だ。
練習生時代、初めて顔を会わせた時、「同じ釜山出身だな」と笑みを浮かべながら話しかけられたのをきっかけに急速に親しくなり、いつの間にか時間の大半を共有する仲になっていた。


その後、同じグループのメンバーとしてデビューし、今日に至るが、お互いに惹かれ合って身体を重ねるようになったのは、自然な流れだった。
それ以来ずっとヨンファ一筋で、十年近く経つ今でもその気持ちに変わりはない。
真剣だからこそ、ヨンファに笑われて、ジョンヒョンはややムッとした。


「一歳児相手にマジになるなよ。この間のサランといい、赤ん坊に嫉妬するほど俺のことが好きなんだ?」
「……そうだよ。悪かったな。大人げなくて」
「そこまで言ってないだろ」


悪戯っ子のような笑みを浮かべるヨンファはとても眩しくて、どこか照れが混じっていた。


「ヒョニ、怒ったのか?」
「……別に怒ってないけど、ヨンファがやけに幸せそうだなと思ってさ」
「なんで?お前も楽しんでいたじゃないか」
「そりゃあ、楽しかったよ。ヨンファと疑似夫婦みたいなことができて、ロヒも可愛いし言うことなしだよ」
「だったら……」
「俺といて、ヨンファは本当に幸せ?」


ジョンヒョンの台詞に、ヨンファは目を瞠った。
こちらの言わんとすることが分かったらしい。


キラキラとした大きな瞳にじっと見つめられ、長い睫毛が何度か瞬いたと思ったら、ヨンファが顔を寄せてきて唇が重なった。
舌先を軽く触れ合わせただけですぐに離れたが、吸い寄せられるようにジョンヒョンはヨンファの綺麗な瞳に見入る。


「当たり前だろ。お前がそばにいてくれることが、俺にとっての幸せなんだ。他が見えないくらいヒョニに惚れてるよ。だから信じろ」


一点の曇りもない真摯な眼差しで告げられ、呆然とした。
少し恥ずかしそうなヨンファは、「笑ってごめんな…」と付け足してくる。
不意に強く抱き締められ、額を胸に押し当ててくるヨンファがあまりにも愛おしくて、ジョンヒョンも応えるように温かい背中をギュッときつく抱き返した。
素直に気持ちを打ち明けてくれて、胸が自然と熱くなった。


「信じてるよ。俺にはヨンファだけだから」
「俺も…お前だけだ……」


数秒間見つめ合い、どちらからともなく唇を重ね、息が上がるまで飽くことなく口づけを繰り返す。
長いキスが終わり、名残を惜しむかのようにゆっくりと唇が離れると、互いの顔を見合わせ、口許が綻んでしまった。


「俺たちには打ってつけの仕事だったよね」
「そうだな。サランを預って良かったよ。スタッフも手慣れてる感じがするって誉めてくれたから、スミンに感謝しないと」
「俺にもオファーが来て、本当に良かったよ。これがもしジョンシナかミニョクだったら、アイツらに殺意を抱いてたな」


ヨンファの汗をジョンシンがティッシュで拭いている姿が思い浮かび、ものすごく嫌な気分になった。
そのおいしい役割を自分以外の誰かがやるとしたら、絶対に耐えられない。


「なんでもオーバーなんだよ、ヒョニは。しかも、平然とあんなことを言うし……」
「あんなって?」
「……夫婦みたいって……」


ヨンファの耳がほんのり赤くなり、唇を尖らせている。


「紛れもない夫婦でしょ。ヨンファは俺の嫁だから」


ジョンヒョンが言い切ると、「嫁じゃなくて旦那だろ…」とブツブツ呟きながらも、ヨンファの頬は紅潮したままだった。
それを眺めていると、突如気分が高まってきて、ヨンファに触れたい衝動に駆られる。


顔を近づけて尖った唇にキスをすると、しなやかな身体を抱き寄せ、より濃厚な口づけを開始した。ヨンファもすぐに応えてきて、吐息を漏らしながら舌を絡め合うと、身体がどんどん熱くなってくる。
キスは激しさを増し、ソファーにヨンファを押し倒すと、ジョンヒョンは上に圧し掛かった。


「ねぇ、ミルク飲ませて」
「え……まだ言ってんのか。乳なんか出ないつっただろっ」
「そうじゃなくて、こっち」


そう言って、ジーンズのボタンを外して前を開くと、ヨンファが慌てて両手で押さえてくる。


「馬鹿っ……何考えてんだよ…っ。俺、あんまり気分が良くないって……」


まさかここまでするとは思っていなかったのだろう。
ヨンファはたじろぐように、黒い大きな瞳を泳がせた。


「耐えられないほど辛い?」
「……お前、メシまだだろ」
「そんなもん、あとでいい。だって俺、もうこんなになってるし……」


高ぶって張り詰めたものをヨンファの太腿に押しつけると、目許を赤くして狼狽えている。
その顔が年上と思えないほど可愛くて、ジョンヒョンはやんわりと抱き締めて、目の前の唇を奪った。


数えきれないくらい身体を繋げているのに、未だにこういう反応をするヨンファを心から愛しいと思う。
自分だけが知っている恋人の姿は、普段とはあまりにもギャップがありすぎて、どこまで夢中にさせたら気が済むのだろうか。


深く唇を貪りながら白のカットソーの下から手を差し入れて、ジョンヒョンは胸の突起を指の腹で撫でる。自己主張を始めるそれを弄ると、腕の中のヨンファから甘い吐息が漏れた。


「はぁ……っ」
「無理そうだったらすぐにやめるから、いい?」


わざと甘えた口調で耳に息を吹きかけるように囁くと、ヨンファの身体から力が抜けた。
胸板を密着させながら「ヨンファ…」と強請ると、息を弾ませて最後には折れてくれる。


「……一回だけだぞ」


そう言ったヨンファの耳が、赤く染まっていた。










ベッドの中のヨンファは、たまらなく色っぽくて、すごく可愛い。
いつもの男前で格好いい姿は、微塵も見受けられない。


「…ん……あ…っ……ヒョ…ニ……っ」


濡れた先端を丹念に舌で舐めまわすと、ヨンファは嬌声を上げて身を捩る。
もっといい声で啼かせてみたくて、深く銜え込んでしつこいくらいに愛撫を施すと、むせび泣くような声がこぼれ、それに満足したジョンヒョンはヨンファを強く吸い上げた。


「あっ……それ…もうっ……駄目だ…っ」


その感覚に狂おしく身悶えるヨンファに煽られて、ジョンヒョンの下半身は限界まで膨れ上がる。
あらゆる舌技を駆使して唇と指先でたっぷりとミルクを搾り取ると、ヨンファはシーツの上で放心状態になっていた。
全身にうっすらと汗をかき、瞳を閉じて呼吸を整えている姿は官能的で、今すぐにでも繋がりたくなる。


湿った前髪を掻き上げて額に口づけると、ヨンファがそっと瞼を開けた。
壮絶な色香を放つ瞳に見つめられ、ジョンヒョンの頭の中が沸騰したように熱くなり、劣情を掻き立てられる。


「今日はヨンファの好きなハイハイのポーズでしようか」
「そ…いう……言い方は……やめろ……」


すっかり脱力している身体を引き寄せ、四つん這いの格好にさせるが、ヨンファは抵抗しなかった。
口では何だかんだ言っても、どこまでも受け入れてくれる。
それがひどく嬉しくて、ヨンファを気持ち良くさせようと、奥へ忍び込ませた指で知り尽くしているポイントを責め立てた。


「あ、ん……っ」


時間をかけて解すと次第に柔らかくなってきて、ジョンヒョンは中を押し広げるように弄っていた指をそっと引き抜く。


「入れていい?」
「いちいち……聞くな…」


ゆっくりと後ろから埋め込んでいくと、ひと際色っぽい喘ぎ声が漏れた。


「あぁ…っ……あ…あ……っ」


中は熱く蕩けていて、きつく全体を締めつけながら、奥へとより深くジョンヒョンを呑み込もうと蠢く。
この体位だと身体に負担がかからない上に、正常位では届かないところまで入り込めるらしく、ヨンファの感じ方が全然違う。


顔が見れないのは残念だが、後ろからでも乱れたヨンファを堪能することはできる。
シーツを手繰り寄せる指が綺麗で、細い腰を捩らせて快感を追う姿はこの世のものとは思えない。
背後から覆い被さるようにして背中から腰の絶妙なラインを唇で辿ると、ヨンファは敏感に反応して、嬌声を上げながらガクガクと頭を振り、悦んでくれているのが分かる。
全身が少しずつ桜色に染まり、ひどく扇情的だ。


尖りきった乳首を指で揉むようにして突き上げると、中が強烈に締まる。
これをすると、ヨンファはいつもグスグズになって、もっと腰を揺らしてくるのが可愛くて、ジョンヒョンは屹立で内壁を掻き回す。


「あぁ……っ、ヒョニ……ヒョニ……っ」


何度も切羽詰まったような声で名前を連呼されると、ひどく愛されているのだと感じる。
ジョンヒョンはそんなヨンファを愛しげに眺め、細い腰を掴んでヨンファのいいところを探って、休むことなく動き続ける。


「お前……長…すぎ……」
「もっと中にいたいんだけど、駄目?」


耳許で甘えるように囁くと、自分を包み込んでいる内壁がキュッと収縮し、嫌がっていないことが分かった。
ヨンファの中は、とろとろに溶け合ってしまいそうなくらい気持ちがいい。
熱く絡みついてうねる動きが、離すまいと吸いつかれているほど貪欲で、たまらなく心地よかった。


後ろからヨンファの耳を軽く噛むと、うっすらと涙が浮かんだ瞳で振り向かれ、理性が飛んだ気がした。
ヨンファの前に触れると感じすぎるのか、かなり濡れそぼっていて、上下に扱くと全身がビクビクと震えだす。


「あ……っ、あぁっ……っ」


瞬く間にヨンファは限界を迎え、ギュッときつく締まった内壁がジョンヒョンを食い締める。
咄嗟に奥歯を噛み締めてやり過ごそうとしたが間に合わず、それに引き摺られるようにして、最奥で熱い迸りを放った。










「……なぁ、一回だけって言ったよな」


ぐったりとシーツに伏せていたヨンファが、綺麗な眉を吊り上げてじろっとこちらを睨んできた。
気怠そうに拗ねた姿は瞳が潤んでいて、まったく逆効果になっている。
それをこの可愛い恋人は、分かってやっているのだろうか。


一度で終わるつもりだったが、数々の痴態に煽られてあまりにも良すぎたため、抜かずの三発まで延長してしまった。
立て続けに挑まれたヨンファは当然ながらおかんむりで、ジョンヒョンは何とか宥めようと、髪の毛に優しく触れる。


「ちょっと、やめられなくなって……」


ばつの悪い顔で言うと、ヨンファはプイッと横を向いてしまった。


「下手に出れば、俺がいつでも簡単に許すと思ってるだろ?」
「思ってないよ」
「嘘つけ。確信犯め」


そこまでは思っていないが、お願いすればヨンファは大抵のことは受け入れてくれるから、つい甘えてしまうのは事実だ。


「ヨンファ……」


体重をかけないようにヨンファの剥き出しの背中に覆い被さって、項にそっとキスをした。
甘えるように肩に顎を乗せて、機嫌を取るように押しつける。


「重い…。しかも、髭があたって痛いし……」
「いい刺激になるだろ?」
「……なるか」


初めは鬱陶しそうにしていたが、そのうちジョンヒョンの好きにさせてくれた。
容姿だけでなく、芯の強いところや優しくて懐の広いところなど、ヨンファのすべてが愛おしい。
これから先もずっとこの大切な人のそばにいたいと、ジョンヒョンは心からそう願った。


「お前ってホントにデカい赤ん坊みたいだよな。まっ……いいけど」


やや疲れた顔で仕方ないとばかりに溜息をつきながら、ヨンファが照れくさそうに笑う。
その温かい眼差しに魅せられて、ジョンヒョンは細い顎をすくい上げると、「愛してるよ」と囁いて唇を寄せていった。





End





にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村

ランキングに参加しています♡バナーを押していただけると、励みになります♡♡
スポンサーサイト



haru
Author: haru
CNBLUEのBL小説を書いています。CPはシンヨン&釜山ズ&ミニョヨンです。ヨンファ溺愛主義でとんでも妄想ばかりですが、愛だけはぶっこんでいます。
話のトーンはほのぼの、甘々、コミカル、シリアス、切ない系。ハピエンオンリーです。
基本マイペースでランダム更新。妄想は思いつくまま、気の向くまま。R18の内容が含まれているため、未成年の方、苦手な方は閲覧にはくれぐれもご注意下さい。
尚、当ブログに掲載している作品はすべて私個人のオリジナルですので、模倣、転載等はご遠慮願います。

Comment(0)

There are no comments yet.