CNBLUEのBL小説ブログです。ヨンファ溺愛主義で、シンヨン&釜山ズ&ミニョヨンの話を書いています。

その男、不遜につき 23

2020年03月08日
奇跡のチカラ シリーズ(リーマンパロ) 0






金曜日の午後七時過ぎ、仕事を終えたヨンファは帰る道すがら、幹線道路沿いのショッピングモールへ立ち寄った。
明日はクリスマス・イブということもあって、さすがにどのフロアもクリスマス商戦真っ只中で人通りが絶えない。


セミオーダースーツの上にステンカラーコートを纏ったヨンファは上りのエスカレーターを降りると、脇目も振らずに大型書店へと向かった。
ずらりと並べられた書籍をいくらか立ち読みしたあとで目当ての新刊を購入し、ビジネススーツを見てみようと急に思い立ち、メンズフロアへ移動する。
ぶらりと眺めながら歩いて回っていると、革製品の小物コーナーの前でおもむろに足を止めた。
ディスプレイされている商品のひとつが、ふと目に留まったからだ。


それは、フルタンニンレザーならではの重厚感があるポール・スミスのキーケースだった。
シンプルなデザインでありながら、イギリスのファッションブランド特有のトラディショナルでかっちりとした風合いが漂っている。
にもかかわらず、敢えて右端をカットアウトし、マルチストライプをあしらうというツイストを効かせているところがいかにもポール・スミスらしい。


カラーは全部で四種類。
引き寄せられるように、その中のブラックを手に取ったヨンファは、スナップボタンを外してキーフックの数やカードポケットを確認してみる。
機能性に優れており、サイズも実にコンパクトだ。
手のひらに載せたまま眺めていると、ジョンシンの端正な顔立ちがふっと思い浮かぶ。
そして、ほぼ同時に、あの男にプレゼントしたいという感情が湧き上がった。


双方に予定がない限り、平日の夜はジョンシンの自宅で夕食をともにし、休日も一緒に過ごしている。
ごく自然な流れで日常生活の一部がルーティン化したため、互いの距離がこれまで以上にぐっと近づいたのはまごうことなき事実だ。
その上、以前にも増して甘やかすように優しくて、大事にされていると心から感じられるようになった。
直接的な言葉を交わし合ったわけではないものの、自分と同じ気持ちを多少なりとも抱いてくれているのだと思う。


過去、誰ともクリスマスプレゼントを贈り合ったことがなさそうだが、常に持ち歩くアイテムは定期的に買い替える必要があるだけに、もらって困るということはないはずだ。
そう結論づけたヨンファは迷わずキャッシャ―へと向かい、手にしていたキーケースを差し出す。


「すみません。これを……」
「はい。ありがとうございます。贈り物でしょうか?」


若い女性の店員がにこりと柔和な笑みを浮かべるのに、ヨンファは即頷いた。


「――ええ。そうです」





To be continued





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haru
Author: haru
CNBLUEのBL小説を書いています。CPはシンヨン&釜山ズ&ミニョヨンです。ヨンファ溺愛主義でとんでも妄想ばかりですが、愛だけはぶっこんでいます。
話のトーンはほのぼの、甘々、コミカル、シリアス、切ない系。ハピエンオンリーです。
基本マイペースでランダム更新。妄想は思いつくまま、気の向くまま。R18の内容が含まれているため、未成年の方、苦手な方は閲覧にはくれぐれもご注意下さい。
尚、当ブログに掲載している作品はすべて私個人のオリジナルですので、模倣、転載等はご遠慮願います。

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