CNBLUEのBL小説ブログです。ヨンファ溺愛主義で、シンヨン&釜山ズ&ミニョヨンの話を書いています。

蒼き運命 -アオキサダメ- 92

2020年02月01日
蒼き運命 -アオキサダメ-(極道パロ) 2
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「いや、別に何も隠していない」
「――………」


冷静な指摘を気まずく思いながら表向きは平然と返したものの、ジョンヒョンは無言のまま胡乱そうにこちらを眺めている。
納得していないことは明白だ。
どうして感づかれたのかと、内心動揺しているヨンファを近すぎる距離からただじっと見据えられて、まるで蛇に睨まれた蛙のような気分だった。


「子供の頃から何年一緒に暮らしていたと思っているんだ。他の奴は騙せても、俺には通用しない」


気圧されつつもしらを切り続けるヨンファの態度に業を煮やしたのか、わずかな沈黙のあと、さらにトーンを落とした声できっぱり言い切る。
後ずさって逃れたくなるような鋭い眼差しに射すくめられ、ぞくりと全身が冷えた。
ジョンヒョンの物言いは常に無駄がなく、実にストレートだ。
しかも、容赦がない。
事実を話したあとのリアクションが容易に想像できてしまうため、どうしてもすんなりと口にできないのだ。
視線の強さに怯みそうになって微妙に目を逸らすと、横から伸びてきた長い指に頬を軽くなぞられ、ヨンファは思わず首を竦めた。


「いったい何を隠している? 俺に言えないことなのか?」


ヨンファの沈黙に、埒が明かないと思ったらしい。
ジョンヒョンが身を乗り出して間近に顔を寄せるなり、じっと瞳を覗き込んできた。
答えないうちに次々と問いを突きつけられて、やはり心の中まで見透かされていたのかと途方に暮れる。
極道というよりも、被疑者を追及する頭脳明晰なやり手の検察官のようだ。
ひとたび本気になられると、ヨンファでは到底敵うはずもなく、じりじりと追い詰められてどうしていいのかわからない。
鷹揚な笑みを浮かべながら食事をしていた時とは別人のような険しさに、やや観念した面持ちで目を伏せた。


「何も責めているわけじゃない。俺は真実が知りたいだけだ。逐一報告する必要はないが、今みたいに引っかかったことがあれば、遠慮なく尋ねる。ヨンファを信頼しているからこそ、変に勘繰るような真似はしたくない」


膠着状態になっていた間合いに耐えられなくなっていたところに、幾分穏やかになった声で諭すように告げられる。
ジョンヒョンの言い分は、反論のしようがないくらいもっともだ。
何もなかったとはいえ、ジョンシンのことを持ち出したら間違いなく気分を害すると思ったのだが、勘が鋭い男に誤魔化しは逆効果だったらしい。
余計な気を回したばかりに、ジョンヒョンに不審がられるようでは本末転倒だと、ありのままを包み隠さずに話すことにした。


「あ、のな……、実はホンギからLINEがきて……」


事の発端を口にすると、ジョンヒョンは予想外の名前が出てきたことに、意外そうに軽く眉を上げる。


「……ホンギさん? ――どういった内容で?」


待ち構えていたように低い声で問われて、ヨンファはそそくさとソファから立ち上がった。
ジョンヒョンの視線を感じながら書棚も兼ねた壁面ラックに向かい、定位置に置いていたスマートフォンに手を伸ばす。
指を滑らせて操作し、そもそものきっかけだったホンギとのトーク履歴を画面に表示させて、脚を軽く組んでいる男にすっと差し出す。
ヨンファも度肝を抜かれた、あの金髪頭のジョンシンの写真が添付されたものだ。


「突然、これが送られてきたんだ」


ヨンファから受け取ったスマートフォンに視線を落とすやいなや、途端にジョンヒョンの顔つきが一変した。


「……ほう、これはまた」


意味ありげな冷ややかな声音がごく端的なのに加え、意図的に表情を消したのがかえって不気味だ。
オンドルによって暖められたリビングの気温が、わずかに下がったように感じられてしまうほどに。
小さな液晶画面を睨みつけるように眺めているジョンヒョンを極力刺激しないように、ヨンファは再び隣に腰を下ろす。
気を落ち着かせようとローテーブルの上のマグカップを手に取り、すっかりぬるくなったコーヒーを少し飲んだタイミングで、「それで?」と続きを促しながらスマートフォンを返してきた。


「ホンギに電話したら、ジョンシンの体調が悪そうだって聞いて。俺の代わりにバイトしてもらった手前、どうしても放っておけなくて本人に連絡した」


あからさまに不機嫌になったジョンヒョンがソファの背に凭れ、ふうっとこれ見よがしに盛大な溜息を吐く。


「……それから?」


表情を変えることなく、真っすぐにこちらに注がれる視線がずぶずぶと肌に突き刺さってきて、とてつもなくばつが悪かった。


「動く気力がないって言うから、行きつけだというキム先生の診療所に連れて行ったんだ。インフルの可能性もあったしな」
「そこで再会したってわけか……」


ヨンファの簡潔な説明を聞き終えて納得するなり、ふと何かに思い当たったようにジョンヒョンが黙り込む。
無骨な指で顎を撫でながら思案している様子だったが、ややあって口を開いた。


「診察したのはキム先生か?」


意味深な目つきをしたジョンヒョンに低く尋ねられ、咄嗟に首を横に振る。


「いや。待合室がごった返すほど患者が多かったから、キム先生に頼まれて俺が診た」
「――なるほどな。そういうことか」


ジョンヒョンはようやく合点がいったように、苦い顔つきのまま長い溜息をついた。
平淡な口調ながら明らかに尖っている物言いに、何か知っているのだろうか……、という疑問が突如湧く。


「どうりで、ニタニタと気持ち悪い顔をしていたはずだ。ますます頭のネジが吹っ飛んだのかと思っていたが……」
「え?」


事態が呑み込めず、怪訝な思いで瞬くばかりのヨンファからすっと視線を外し、ジョンヒョンはさも言いたくなさそうに精悍な貌を歪めた。


「ヨンファを真似て、金髪になりやがって」


それがジョンシンのことを指しているのだと一拍遅れて悟り、反射的に瞠目する。
驚きに瞳を見開いているヨンファに再び視線を据えたジョンヒョンは、「実はな……」と淡々と語り始めた。





To be continued





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haru
Author: haru
CNBLUEのBL小説を書いています。CPはシンヨン&釜山ズ&ミニョヨンです。ヨンファ溺愛主義でとんでも妄想ばかりですが、愛だけはぶっこんでいます。
話のトーンはほのぼの、甘々、コミカル、シリアス、切ない系。ハピエンオンリーです。
基本マイペースでランダム更新。妄想は思いつくまま、気の向くまま。R18の内容が含まれているため、未成年の方、苦手な方は閲覧にはくれぐれもご注意下さい。
尚、当ブログに掲載している作品はすべて私個人のオリジナルですので、模倣、転載等はご遠慮願います。

Comment(2)

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2020/02/01 (Sat) 20:48
haru

haru

t*******さん

こんばんは♡

その時の気分であっちに行ったり、こっちに来たりすると思いますが、両方とも頑張ります(´・ω・`)b

2020/02/01 (Sat) 23:16