CNBLUEのBL小説ブログです。ヨンファ溺愛主義で、シンヨン&釜山ズ&ミニョヨンの話を書いています。

蒼き運命 -アオキサダメ- 77

2019年05月06日
蒼き運命 -アオキサダメ-(極道パロ) 0






視界に入った光景がまるでスローモーションのように実際よりゆっくりとした動作に見えたのはほんの一瞬で、そのほっそりとした手の行方を目で追う間もなかった。


「なんか、見ていて辛そうだったから……」


半身を起こしたヨンファは、ベッドの上に胡坐をかく格好で座り込んでいたジョンヒョンの下肢におずおずと触れてくる。
途端に、痺れるような感覚が腰から湧き上がってきて、思わず息を呑んだ。


「………っ」


猛々しく張り詰めているジョンヒョンの形や大きさを確かめるように、細い指先がそろりと全体の輪郭をなぞっていく。
なかなか物慣れないため、いまだに躊躇いや気恥ずかしさがあるのだろうか。
わずかに俯き気味のヨンファは這わせた指を使って上下に撫でさすってから、やんわりと温かく包み込んでくれた。
伏せた長い睫毛や繊細な指の動きを食い入るように見ているだけで活力が漲り、ぐっと硬度を増すのが分かる。


そのまま今度は強弱をつけて、ヨンファはじかに絡めた手のひらを蠢かせた。
そんな仕草ですら、聡明な彼にかかるとどこか高貴な感じがして、倒錯的な行為が何らかの崇高な儀式のように思えてしまうから不思議だ。
同性と関係を持った経験がないヨンファにとっては決して容易ではないだろうが、自分だけが一方的に喘がされるのは抵抗があるらしく、素直な気持ちを行動で表してくれるようになったことに愛おしさが込み上げてくる。
たとえぎこちない手淫でも、ヨンファにされているというだけで否応なく昂ぶっていき、あまりの心地よさにジョンヒョンは喉の奥で低く呻いた。


「ヨン、ファ……」
「ごめん。痛かったか?」


悦楽をもたらされてこらえきれなかったのを、力加減を誤ったのが原因だと勘違いしたようだ。
緩やかに手を動かしながら純粋さが垣間見える澄んだ眼差しで見上げられて、追い打ちをかけるように頭を擡げたジョンヒョン自身が大きく脈打ち、これ以上ないくらいに反り返った。
綺麗な手の中に捕らえたまま、狼狽えたように黒目がちの瞳が見開かれる。
手に余るほどのサイズに驚いたのか、ヨンファの戸惑いが触れた指からダイレクトに伝わってきて、思わず頬が緩みそうになったジョンヒョンは口許を引き締めてことさらポーカーフェイスに徹した。


「いや、平気だ」


そう返答すると、こちらの反応を見ながら、懸命に快感を引き出そうと次第に手の動きが早まっていく。
同性だけにどこがツボなのか分かるだろうし、触れること自体にはさほど抵抗がないのかもしれない。
技巧があるわけではないのに、何でも呑み込みがいいだけあって、徐々に稚拙な指遣いに翻弄される。
まるで子供が新しい遊びに夢中になっているみたいに、生真面目なヨンファはひたすら行為に没頭しているのだ。


当然ながら、その刺激で隆々と聳え立っているものは痛いくらいに嵩を増し、正直たじろいだ。
まずい。絶頂が訪れるのも、もはや時間の問題かもしれない。
少々至難の業だが、何とか気を逸らそうと思い至ったところで、不意にヨンファが視線を合わせてくる。


「もう限界なんだろ?先に出したらいい」 
「――………」


いきなり耳を疑うようなことを言われて、想定外の展開に唖然とした。
冗談じゃない。こちらとしては、いつものように繋がってからヨンファの中でクライマックスを迎えたいのだ。
無論、一度限りのつもりはないが――。
破裂寸前のジョンヒョンを慮ってくれるのは非常に有難いものの、こんな早々に出してたまるかと口を開く。


「いや、俺はまだいい」
「どうして?気持ちよくないか?」


薄い表情を保ったままやんわりと断ると、愛撫し続けながら不思議そうな顔で尋ねてきた。
医師を生業にしているからか、それとも、ヨンファが誇り高い人だからか。
指先で先端を弄られていても、何だか診察されているようにも思えてしまい、まったく厭らしさを感じさせないのだ。


「そうじゃないが……」


今すぐにでもヨンファの中に入りたいのはやまやまだが、この状態だと挿入した途端に呆気なく達してしまうのは目に見えている。
それは、男の沽券にかかわる由々しき事態だ。
どうにかして時間稼ぎはできないものだろうかと、頭の中で思考を巡らせる。


「でも、こんなになっているのに。苦しいんじゃないのか」


柄にもなく困惑したジョンヒョンが曖昧に言葉を濁したにもかかわらず、あろうことかヨンファは食い下がってきた。
下腹につくほど硬くしなっているため、疑問に思ったのだろう。
だが、こんな最短で弾けるなど不甲斐ないことこの上ないし、恋人よりも先に自分が欲望を吐き出すような無様な真似ができるはずがない。
ささやかな意地のようなものだが、男としての面目が丸潰れだからとは口が裂けても言えなかった。


「俺の持久力は証明済みだろう。この程度ならまだ保つ。余裕だ」


敢えて無表情を取り繕ったジョンヒョンは、何でもないことのように告げる。
積極的なのは大歓迎でも、どうしても早漏だと思われたくないと、つい見栄を張ってしまったのだ。


「――この程度?……余裕?」


それまで穏やかだったヨンファが、つと眉を顰めた。


「ああ、そういうことか。要するに、俺が下手だって言いたいんだな」
「……は?」


思いもよらない発言に、間の抜けた声がぽろりとこぼれてしまった。
こちらを見返してきたヨンファは、完全に目が据わっている。


「はっきりそう言えばいいだろ。そんな遠回しな言い方は、お前らしくない」


少し怒ったような顔のヨンファから的外れな言葉が飛び出し、なんでそうなるんだ……、とジョンヒョンは頭を抱えたくなった。
どうやらプライドを笠に着て余計なことを言ったばかりに、彼の闘争本能に火をつけてしまったようだ。
生来の負けん気の強さを何もベッドの中でまで発揮しなくてもいいのにと、言いようのない虚脱感を覚えたジョンヒョンは心の中で深々と溜息をついた。
普通、このパンパンに膨れ上がった状態を見れば嘘だと分かりそうなものだが、疑いもせずにそのまま信じてしまうところがいかにもヨンファらしい。


「ヨンファ、そうじゃなくてだな――」
「うるさい。ちょっと黙ってろ」


気力を奮い立たせたジョンヒョンが言葉を重ねようと試みると、素気無く一蹴されてしまう。
次の瞬間、何を思ったのか、ヨンファは手の中のものに迷わず顔を寄せてきて、そっと口づけた。





To be continued





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haru
Author: haru
CNBLUEのBL小説を書いています。CPはシンヨン&釜山ズ&ミニョヨンです。ヨンファ溺愛主義でとんでも妄想ばかりですが、愛だけはぶっこんでいます。
話のトーンはほのぼの、甘々、コミカル、シリアス、切ない系。ハピエンオンリーです。
基本マイペースでランダム更新。妄想は思いつくまま、気の向くまま。R18の内容が含まれているため、未成年の方、苦手な方は閲覧にはくれぐれもご注意下さい。
尚、当ブログに掲載している作品はすべて私個人のオリジナルですので、模倣、転載等はご遠慮願います。

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