CNBLUEのBL小説ブログです。ヨンファ溺愛主義で、シンヨン&釜山ズ&ミニョヨンの話を書いています。

Manito 25

2019年01月25日
Manito 2






ヨンファと無事に元の鞘に収まった日の三日後、ジョンシンは機上の人となっていた。
他のメンバーやスタッフとともにほぼ定刻通りに仁川国際空港を出発し、ライブが開催されるインドネシア共和国の首都ジャカルタへと向かっているところだ。
アジアツアーでは三都市目にあたり、約七時間のフライトでスカルノ・ハッタ国際空港に到着する。
旅行客らしき軽装の個人やグループが目立つものの、平日だからか、機内は六割程度の搭乗率でまったく混雑していなかった。


通路側の座席からやや腰を浮かすようにして機体の窓の外に視線を巡らすと、鮮やかな青い空が一面に広がり、眼下には白い雲が見える。
彼も、今頃は異国の地から飛行機に乗って、ジャカルタを目指していることだろう。
早く会いたい……、と気ばかりが急く中、ジョンシンは久しぶりに抱き合った際のヨンファの表情や仕草を思い出していた。
こんなに長い間、互いの温もりを確かめ合わなかったのは、蜜月の関係になってから初めてだ。


吐息ごと柔らかい唇を塞ぎ、啄むような軽いキスを何度か繰り返してやめるつもりが、ヨンファの喉奥から漏れた甘やかな声を耳にしただけでジョンシンの全身はざわりと波立ち、どうにも歯止めが利かなくなってしまった。
一刻も早くじかに触れ合いたくて、口づけを交わしながらリビングから寝室へ移動し、ふたりは唇を重ねたままベッドの上にもつれるように倒れ込む。
大きな窓から燦々と陽射しが降り注いでいたが、一瞬でも離れるのを惜しむかのようにどちらもカーテンを閉めようとはせず、ひたすら相手に溺れた。


深いキスの合間に、ヨンファが身に着けているものをすべて剥ぎ取り、自らも邪魔な衣服を性急に脱ぎ捨てる。
愛しい人に覆い被さるようにして上から見下ろせば、シーツの波に散らばった艶やかな黒い髪が陽光に照らされてひどく眩しく映った。
幾度となく角度を変えては唇を求め合い、ヨンファの息が上がったのを見計らって、色素の薄いしっとりした肌のそこかしこに無数のキスの雨を降らせる。
痕が残らないように配慮しつつも、鼻にかかったような声がこぼれる箇所は念入りにかつ執拗に愛撫を施した。


『ん、……ぁ――っ』


ちゅっと音を立てて小さな乳首に吸いつくと、頭上の喘ぎ声がひと際大きくなり、昼下がりの寝室にはいつの間にか濃密な空気が充満している。
ひっきりなしに漏れる甘い吐息を押し殺そうと唇を軽く噛んで、羞恥に頬を染める彼がどうしようもなく愛しかった。
形を変えているものにそっとキスを落とし、すらりとした白い太腿を大きく開かせながら、さらにその先まで探っていく。
待ち望んでいたように全身の力を抜いたヨンファが、奥深いところまで誘い込むままにゆっくりと押し広げていけば、そこはすぐさまジョンシンの形と大きさに馴染んだ。


『……っ、あっ、……んっ』


今この瞬間、自分しか知り得ない彼の領域にいるのだと改めて認識し、何とも言えない喜びを感じる。
普段のストイックさは鳴りを潜め、上目遣いに見上げてくる潤んだ瞳と下瞼の縁のホクロが凶悪なほど情欲的で、すすり泣くような濡れた声にもひどく煽られた。
最奥まで揺すり上げると、途端にジョンシンの首にぎゅっとしがみつき、呼応するかのように狭い内壁までがきつく絡みついてくる。


『……くっ』


ヨンファの中で自身の質量がさらに増すのが分かり、瞬く間に目も眩むほどの強烈な快感に見舞われ、思わず低音の呻きが口をついて出てしまった。
無意識なのか、それとも、ジョンシンを悦ばせようとしてくれているのか。
腰を小刻みに震わせながら、離すまいとしているのかと錯覚するくらいに熱い粘膜に強く締めつけられるのが、たまらなく気持ちがいい。


『――痛いところはない?』


荒い息を整えながらジョンシンが低く気遣うと、真上から顔を覗き込まれたヨンファは少し照れたように表情を綻ばせた。


『……すごく……いい……、ぅ、――ンンッ』


感じてくれているのか、頬をうっすら上気させて身悶える姿はぞくぞくするほど艶っぽい。
ジョンシンが我を忘れて夢中で腰を使えば、ヨンファは弾むように細い顎を仰け反らせた。
断続的にこぼれる切れ切れの嬌声や甘ったるい息遣いに吸い寄せられるように、しどけなく開いた唇を塞ぎ、舌先を深く絡ませながら抜き差しを繰り返す。
十分に中がほぐれたのを見計らって、綺麗にしなる背中を抱き起こし、ジョンシンは繋がったまま自分の腰に跨らせた。


『あっ――、あっ……、あぁ……っ』


切羽詰まったような甘く上擦った喘ぎとともに、向かい合った体勢のヨンファは身体を弓なりに反らす。
咄嗟に腰骨を掴んで腕の中に深く抱き留め、目の前の無防備に晒された白い喉にむしゃぶりついた。
無理のない力加減で下から突き上げると、ジョンシンの肩に縋ったヨンファも自ら腰を揺らし始める。
いつしかふたりの呼吸はシンクロしたように合わさり、同じリズムでゆっくりと時間をかけて快楽を追い求めながら、これ以上ないくらいひとつに溶け合ったのだ。


「……おい」
「―――――」


愉悦に身を任せた彼は息を呑むほど綺麗で、たまらなさそうに何度も腰を震わせる淫らな痴態だけで達しそうになるのを、ジョンシンは奥歯を噛み締めてこらえなければならなかった。


「とうとう頭だけじゃなくて、耳までおかしくなったのか。可哀相に……」


心ゆくまで堪能した甘いひと時を思い返していたジョンシンが、勝手に緩んでいた口許を引き締め直した瞬間、頬に鋭い視線を感じるのと同時に尖った声がした。


「誰がだよ」
「お前のことだ。アホっ面丸出しでぼけーっとして。そんなに景色が見たけりゃ、席、代わってやろうか?」


いきなりの先制パンチに、わずかに眉間に皺が寄る。


「――いや、いいよ。ここで」


反射的に答えて窓側の座席に目をやると、案の定、あからさまな仏頂面の男がじろりと胡乱げな眼差しを向けてきた。
面倒くさいことになったな……、とジョンシンは心の中で嘆息を漏らす。
憮然とした態度で腕組みしているジョンヒョンによって強制的に現実に引き戻されてしまい、せっかくの楽しい気分が一瞬で台無しになってしまった。


「さっきからニタニタニタニタして、気持ち悪いんだよ。しかも、なんでまたお前と隣りなんだ」


ジョンシンと同様、黒いTシャツ姿のジョンヒョンはデニムに包まれた脚を高く組んで、苛立たしげに動かしている。
自覚していなかったが、知らず知らずのうちに浮かれたような雰囲気が顔に出ていたのだろうか。
極力視界に入れないようにしていたのに、またかよ……、とつくづく辟易する。
付き合いが長いだけに言葉を選ぶなどの配慮があろうはずがないし、ジョンシンで憂さ晴らししているのではないかと感じることもあった。


「言っとくけど、それはこっちの台詞だっての。ヒョンはいないし、ミニョクはマネと一緒に座ってんだからしょうがないじゃん」


いつものように受け流してすっぱりと返すと、深々と溜息をついたジョンヒョンは前方の座席へちらりと一瞥を送る。
一昨日、個人活動のためにジョンシンたちよりもひと足先に出国したヨンファは、滞在先だった香港での仕事を予定通りにすべて終えたようだ。
このあと、ジャカルタで落ち合うことになっている。
そして、ミニョクはというと、マネージャーと横並びで座り、すぐ後方のこちらにまったく関心を払う様子もなく、スマートフォンで音楽を聴き始めた。


「つーか、ミニョクがいつにもまして無表情だけど、なんかあった?」


普段は物静かでおっとりとしている同い年のメンバーの様子が、どういうわけかおかしいのだ。
自宅まで迎えにきてくれたマネージャーのワンボックスカーにジョンシンが乗り込んだ時も、ジョンヒョンとミニョクは不自然に離れて座っていて、車中の空気がどこか微妙だったのを思い出す。
にこやかであまり感情的にならないミニョクは滅多なことでは怒らないだけに、一度機嫌が悪くなるとますます無口になって結構長引く傾向にあるのだが、その原因として隣の男が関与しているのは間違いないだろう。
こうなった時の頼みの綱は、たったひとりしか思い浮かばない。ミニョクが敬愛してやまないヨンファがいれば……。
ジョンシンの問いに、ふうっと息を吐いたジョンヒョンは珍しくばつの悪そうな顔で脚を組み直し、短い前髪を掻き上げた。


「なんもねーよ。――まっ、いいけど。小僧を揶揄うと退屈しねーし」
「はあ!?」


溜息混じりの平淡な声に盛大に顔を顰めれば、いつもの飄々とした調子に戻ったジョンヒョンは横目にジョンシンを眺めてにやりと笑う。
掴みどころがないというか何というか。
どうやったって口でこの兄に勝てるはずがなかったと、分かりきっていたことを今さらのように再認識した。


「それはそうと、仲直りしたみたいだな、ヒョンと」


出し抜けに真正面から切り込まれて、ジョンシンは一瞬返答に詰まる。
ヨンファとの関係を知られているだけに、この期に及んで隠しても仕方がないと、一拍置いてからすんなりと頷いた。


「――あ、うん、お陰様でっていうか。でも、なんで分かるんだよ」
「色ボケ小僧が輪をかけて、幸せオーラ全開だからだろうが。今も締まりのない顔をしやがって」


肩を竦めたジョンヒョンに揶揄たっぷりな口調で言われ、「締まりのない顔って……」とおうむ返しに呟いたジョンシンは心底脱力する。


「ふたりとも不自然に気を使い合ってる感じがしなくなったし、何よりヒョンの顔色がよくなった。――どんな魔法を使ったんだ?」
「それは、まあ……いろいろと、だよ」
「ほう、いろいろと…ねぇ」


咄嗟に平静を装って誤魔化したものの、ジョンヒョンは指先で顎を撫でながら「仲がよくて結構なことだ」と意味ありげにニヤニヤと相好を崩した。
面白がってジョンシンをいじるのは毎度のことなので、これ以上ネタを提供してたまるかと、無難な返しにとどめておく。
その代わりに、以前から考えていた話題をここで持ち出してみることにした。


「ところで、ちょっと聞いてほしいことがあるんだ」


ジョンシンが顔を近づけて声を潜めると、「どうした?」とジョンヒョンも揃ってトーンを落とす。


「入隊のことだけど……」
「なんだよ、藪から棒に」
「俺、決めたよ」


揺るぎない視線に何かを感じ取ったのか、身を乗り出していたジョンヒョンはかすかに眉を上げた。


「来年、ヨンファヒョンが入隊したら、俺もすぐにあとを追いかける。配属先は違うだろうけど、離れている期間をできるだけ短くしたいんだ」


一気にまくしたてると、ジョンヒョンは意外なことを聞いたと言わんばかりに、「お前……」とやや驚いたように目を瞠る。


「三十までに行けばいいんだから、入隊時期を早めるのは問題ないよね」


さらにジョンシンが言葉を継ぐと、軽く腕組みをしながら最後まで耳を傾けていたジョンヒョンは、少しばかりじっと考える様子を見せてから頷いた。


「そうか……。――そうだな。兵役なんぞ、ちゃちゃっと行って、ささっと帰ってくればいいだけのことで、別に難しく考える必要なんかないもんな」


さばさばとした物言いは、まるで自分に言い聞かせているかのようだ。
さして深刻になることなく同じ結論に行き着いたふたりは、顔を見合わせて頷き合った。


「そうしたら、それだけ早く活動再開できるしさ」
「俺も同感だ。ミニョガも賛同してくれるだろうから、近いうちに代表に直談判しに行こう。俺たちの考えをあらかじめ伝えておくのも、早いに越したことはないからな」


淡々と冷静ながら、こちらの提案に同意してくれるだけでなく、その先のシナリオまで瞬時に頭の中で組み立てる。――この兄の、こういうところがすごいと思う。
基本マイペースで自由人だから戸惑ってしまうこともあるが、指針を立ててからの行動力には目を瞠るものがある。
ヨンファの不在時には、十分リーダーの代わりを務められるくらいの能力と資質を兼ね備えていて、大いに頼りになるのだ。


三日前、夢うつつに寝返りを打った拍子に目を覚まし、ジョンシンの視界にぼんやりと映り込んだのは、すっかり茜色に染まった部屋の中で優しく微笑みかけるヨンファの姿だった。
欲望の波が過ぎ去ったあと、たとえようのない幸福感に包まれながらベッドの中で寄り添い、睦言を交わしているうちにふたりして眠りに落ちてしまったのだ。
ヨンファはすでに起きていたらしく、下肢だけタオルケットで覆い隠し、取り替えられたばかりのさらりとしたシーツの上に座り込んでこちらを見つめていた。
夕暮れと相まって、どこか憂いを帯びた表情は見惚れてしまうほど美しく、まるで一枚の絵画のようだと朧げに感じてしまった。
その時の情景が、一瞬にしてジョンシンの脳裏に鮮やかに蘇る。


時間が経過しても、全身から色めいた雰囲気を漂わせていたヨンファは視線が絡み合うなり、少しはにかんだように目を細めて、満ち足りたような笑みを浮かべたのだ。
素直になってくれたありのままの彼を、たまらなく愛しいと思った。
慌ただしい日常において、不安や苦悩など、計り知れないくらいいろんなものを抱えているからこそ、ほんの束の間でもリラックスしてくれていることに安堵する。
傍らで見つめているだけで、ジョンシンの心まで優しく洗われていくような温かみのある表情を、いつまでも絶やさずにいてほしいと願わずにはいられないのだ。


「俺たちは、誰ひとり欠けても駄目なんだ。四人が揃っていないと」


そう言い切ると、シートに頭を預けていたジョンヒョンは眦の吊り上った双眸をわずかに眇めた。


「お前……、なんか急に大人になったな」
「――へ?」


やけにまじまじとこちらを見ながら意外なことを言われて、ジョンシンは目を見開く。
笑っていない時の兄は、居心地が悪くなりそうなほど妙な威圧感があるのだ。
「愛の力って、そんなにすごいもんかねぇ」と納得しかねる顔つきで、首を捻りながらひとりごちている。


「しっかりとヒョンを捕まえていろ。絶対に離すなよ。うちのバンドの行く末は、お前の肩にかかっているといっても過言じゃない」


真面目な顔で太腿をぽんぽんと叩かれて、本気なのかジョークなのか判断に困ってしまった。
随分と大袈裟な物言いに、半信半疑のジョンシンはどうにか言い返す。


「何それ」
「謙遜しなくていい。お前のことは買ってるって言っただろ。そういうことだ」


小気味いいほど端的にきっぱりと言い切られ、驚愕した。
思いがけない台詞に無言で目を向けたが、眉ひとつ動かさない表情から揶揄っているわけでも面白がっているわけでもないのだと、ようやくすとんと腑に落ちる。
粗野ながらどこか温かみのある言葉が、ジョンシンの胸にじんわりと沁み入った。
なんだかんだ言いつつも、ヨンファとのことを密かに気にかけ、様子を見てくれていたに違いないのだ。
相手が年上でも年下でも分け隔てなく接し、真摯に向き合える実直なところが周囲の人間に慕われる理由のひとつなのだろう。
ヨンファに負けず劣らず才覚があり、冷静沈着で肝が据わっているジョンヒョンは、ジョンシンにとって尊敬できる先輩のうちのひとりでもある。


「あのさ、ずっと気になってたことがあるんだけど」


前々から一度確認したいと思っていたのだが、和らいだ雰囲気に背中を押されてしまったのか、考えるより先に口に出していた。


「なんだ?」
「ヒョニヒョンとミニョクってさ、昔からめちゃくちゃ仲いいじゃない」
「まあな。それがどうした?」
「結構頻繁に泊まり合ってるみたいだし、ミニョクの服を借りてたりさ。それって、もしかして……」


一か八か思い切って踏み込んでみれば、目を丸くしたジョンヒョンがふっと口許に笑みを刻む。


「……トップシークレット」


声を低めて言葉少なに答えた男は、悪戯っぽく目を細めた。


「なんだよ、もったいぶって。俺たちのことは根掘り葉掘り訊く癖に。教えてくれたっていいだろ」
「小僧がもっと俺ぐらいのいい男になったら、教えてやるよ」
「今でも、十分お釣りが返ってくるくらい男前だって」


憎まれ口をたたいて食い下がってみたものの、唇の端を緩めたジョンヒョンは曖昧な笑みを浮かべるばかりだ。
その表情がどことなく嬉しそうに見えたのは、きっと気のせいではないだろう。


「あ――、俺、今から読書タイムな。ちょっと場所を代われ」


そう言い置いてから立ち上がったジョンヒョンは、どうやら会話を続ける気はないらしい。
おもむろにオーバーヘッド・ビンからバッグを下ろすと、深々とシートに凭れて脚を組み、取り出した文庫本に視線を落とした。
要するに、本を読むから当分の間は話しかけるな――という意味だ。
読書家の一面も持つジョンヒョンはバッグの中に常時数冊の愛読書を入れており、時間があればページを開いている姿を見かける。
仕方なしにジョンシンはそれきり追及をやめて、渋々口を噤んだ。


「――………」


これ以上言いたくないのなら、矛先を変えてミニョクをつついてみてもいい。
もし、ジョンシンの予想が外れていなければ、だが――。
誰にも告げることができない関係でいることに、いまだに罪悪感を捨てきれずにいるヨンファの気持ちを、少しでも和らげることができるのではないだろうか。
窓の外の景色のような晴れ晴れとした表情で、ジョンシンはそう考えた。


そして、刻一刻と迫っている入隊についても、だ。
しっかりと前を向き、信念を持って己の道を信じて真っすぐに走り続けていれば結果はおのずとついてくるし、運命は努力次第でどうにでも切り開いていけると確信している。
これまでいくつもの困難を乗り越えて苦楽をともにしてきた仲間なのだから、今後も互いに切磋琢磨しながらさらなる高みを目指していくだけだ。
数年後、経験値を積んでひと回りもふた回りも成長した四人が兵役を終え、再び結集して完全体になる日を想像すると、楽しみで仕方がない。
自分たちの未来が明るい光に照らされているような気がして、胸の底から充実感のようなものが湧き上がってくる。何も恐れることはないのだ。


この何とも言えない清々しい気持ちを、今すぐあの人に伝えたくなった。
ヨンファの綺麗に整った面差しを思い浮かべるだけで、自然とジョンシンの表情が和らぐ。
今でも鮮明に覚えているが、初めて出会った時と変わらぬ澄み切った眼差しは、いつまでも輝きが失せることはない。
すべては、練習室でのあの瞬間から始まっていたのだ。
笑っている顔が見たい。明るく弾んだ声が聞きたい。
そんなことを思っていると、たまらなくヨンファに会いたくなってしまい、ジャカルタへの到着時間が早くも待ちきれなくなった。


彼の入隊時期は現段階ではまだ分からないが、ジョンシンとしては限りある時間をできるだけ共有していきたいと考えている。
もちろん、そのための努力を惜しむつもりはないし、心身ともにもっと成熟した大人の男になるべく、日々の仕事に邁進していかなければならない。
彼のすべてを丸ごと包み込んで、今以上に受け止められるくらいの器の大きい人間でありたい――と内心で己にそう言い聞かせながら、ジョンシンは窓越しに鮮やかな青空を眺めていた。





To be continued





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haru
Author: haru
CNBLUEのBL小説を書いています。CPはシンヨン&釜山ズ&ミニョヨンです。ヨンファ溺愛主義でとんでも妄想ばかりですが、愛だけはぶっこんでいます。
話のトーンはほのぼの、甘々、コミカル、シリアス、切ない系。ハピエンオンリーです。
基本マイペースでランダム更新。妄想は思いつくまま、気の向くまま。R18の内容が含まれているため、未成年の方、苦手な方は閲覧にはくれぐれもご注意下さい。
尚、当ブログに掲載している作品はすべて私個人のオリジナルですので、模倣、転載等はご遠慮願います。

Comment(2)

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2019/02/01 (Fri) 08:50
haru

haru

は*さん

こんばんは♡

読み返して下さって、どうもありがとうございます。
少しでもそういう気持ちになってもらえれば、こんなに嬉しいことはありません♪

だんだんと佳境に入ってきましたが、東京や関西に行かなくても地方会場で受験できるのでとても有難いです。
温かいお言葉に感謝します。
毎日寒いので、は*さんもくれぐれもご自愛下さいね(*´ω`*)

2019/02/01 (Fri) 22:48