CNBLUEのBL小説ブログです。ヨンファ溺愛主義で、シンヨン&釜山ズ&ミニョヨンの話を書いています。

蒼き運命 -アオキサダメ- 75

2018年11月11日
蒼き運命 -アオキサダメ-(極道パロ) 2






逃げるように脱衣所に飛び込んだヨンファは、自分の顔が赤く火照っていることに気づいた。


『あんまり遅いと、バスルームに乗り込むからな』


ジョンヒョンなら本当にやりかねないと思い、素早く衣服を脱いでバスルームへと入る。
手を伸ばしてカランを捻り、勢いよく降り注ぐシャワーの横に立ったままスポンジにボディソープを泡立てて、何とか冷静になろうとした。
ヨンファ自身よりも、この身体を熟知しているジョンヒョンの唇や指にあり得ない箇所まで暴かれてしまうのは、これまでのセックスで嫌というほど思い知らされている。
抗っても聞く耳を一切持とうとせず、素肌のそこかしこに舌を這わされるので、前もってシャワーを浴びるのは必須なのだ。
立ち込める湯気の中、その時の様子を思い返して赤面したヨンファは、首筋を起点に無駄な肉のついていない全身を念入りに洗っていく。


普段は寡黙で落ち着き払っている男がひとたびベッドに入ると、まるで別人のように豹変する。
終始、主導権を握られているためどうしようもないのだが、あらゆる性技を駆使しながらヨンファが身悶えるポイントばかりを狙って、的確に追い上げられてしまうのだ。
表情ひとつ見落とすまいとしているのか、絡みつくような熱を帯びた視線はヨンファから一刻も離れないし、色めいた蠱惑的な美声で聞くに堪えない台詞を吐いては、明らかにこちらの反応を楽しんでいる。
いつも一方的に愉悦を与えられるので、あまりの居たたまれなさに、いまだに事後すぐにはジョンヒョンの顔が見られないくらいだ。


それでも、あの男が望むなら、できるだけ応えたいと思っているのもまた事実だった。
言葉にしなくても、どれだけ愛されているかは分かっている。それは、自分も同じ気持ちだからだ。
先ほど、ホストクラブでの一件がちらりと頭の片隅をよぎってしまい、蒸し返すような形でぽろりと心情を吐露してしまったものの、即否定した上に改めてはっきりと想いを口にしてくれて、どう返事をすればいいのか咄嗟に分からなかった。
ジョンヒョンを信じているからこそ、あそこまで言わせる必要はなかったと却って申し訳ない気持ちになったが、滅多に聞けないだけに深く胸に響いた。
だから、束の間の逢瀬はヨンファにとってかけがえのないものであり、肌の触れ合いに心の底から満たされ、たとえようもなく幸せだと実感できるのだ。


すっかり見慣れたオフホワイトの壁に水滴がかかるのを見つめながら、熱いシャワーを浴びて全身の泡を流していく。
約束通り金髪は洗わず、冷えた身体が程よく温まったタイミングでヨンファはバスルームを出た。
乗り込んでこられたらたまらないとばかりに常よりも早めに済ませたのだが、こちらの慌てふためくさまを嘲笑うかのように、結局何もなくて拍子抜けした。
濡れたままの身体に、棚から取り出したバスローブをさっと羽織る。


待たせすぎただろうか……、とやや落ち着かない気分で静かに寝室のドアを開けると、ベッドサイドの間接照明によって浮かび上がった裸の上半身が目に飛び込んできた。
ワイシャツを脱ぎ去ったのか、スラックスを穿いただけのジョンヒョンはベッドに座り込んで何やらスマートフォンを操作している。
ヨンファが部屋に入ってくるのがあらかじめ分かっていたようで、さしてリアクションもなく、画面から目を離さずに「ちょっと待ってくれ」と声がかかった。


スラックスに包まれた脚をさりげなく組んで、手許に視線を落としたまま画面をタップする無表情の精悍な貌から察するに、仕事絡みのメール着信でもあったのだろうか。
忙殺された日常を当たり前のように送りながら、頭がずば抜けて切れる男はまったく苦にしていないどころか、どことなく愉しんでいるふうにも見える。


スーツを纏うと裏社会の住人とは思えないほど紳士然としているが、その下には鍛え抜かれた見事な肉体と堅気ではない証が隠されていた。
がっちりとした骨格と雄々しく引き締まった筋肉は目を見張るものがあり、隆起した左肩から二の腕にかけて彫られた深い青色の昇り龍が美しい。
背中一面にも同様に施されている手彫りの刺青は、たとえ薄明かりの中でも目にするたびにその迫力に圧倒されてしまう。
青龍組の幹部として複数の舎弟を従え、いろんなものを背負っているからこそ、どうしても覚悟の表れのように思えてならないのだ。


ひと段落ついたのか、顔を上げたジョンヒョンはドアの前に佇むヨンファを視界に収めて、眩しいものでも見るかのように目を細めた。
手の中のスマートフォンをベッド横のサイドテーブルに置いておもむろに立ち上がると、「ヨンファ?」と呼びかけながら、代わりにグラスを手に近づいてくる。


「どうして突っ立ったままでいるんだ。こっちに来ればいいだろう」
「邪魔したら悪いと思って――」


見惚れていたことを悟られたくなくて、咄嗟に誤魔化した。


「舎弟の報告メールだから構わない。冷蔵庫から勝手にもらったんだが、飲むか?」
「……ああ」


狼狽えるほど近い距離で見つめられるだけで急速に喉の渇きを覚えてしまったため、差し出されたグラスの中身がミネラルウォーターだと分かり、礼を言って受け取る。
何口か飲んで視線を上げると、向き合ったジョンヒョンとまともに目が合った。
至近から眦の吊り上った熱っぽい眼差しにじっと見据えられ、心臓がトクンと跳ねる。
これから抱き合おうというのに、ジョンヒョンが喜びそうな気の利いた言葉がひとつも思い浮かばない。
そんな自分を歯痒く思っているところでグラスを奪われて、少しばかり冷たい唇が重なってきた。
ジョンヒョンもミネラルウォーターを飲んだのかと、どうでもいいことを考えつつ情熱的なキスに応じる。


啄むように触れ合っているうちに、ぐいっと腰を抱き寄せられたヨンファはそのままベッドへと促されて素直に従った。
スプリングの振動を背中に感じながら仰向けに横たわれば、オレンジ色の薄明かりを遮るようにジョンヒョンがゆっくりと覆い被さってくる。


「――ヨンファ」


慈しむような柔らかい双眸に見下ろされ、切なさが滲んだ美声が耳許に落ちてきた。
同時に、伸びてきた温かな手は愛しげにヨンファの金髪をいくらか梳いて、こめかみをそろりと撫でる。
その感触をくすぐったく感じ、お返しに腕の刺青を指でなぞると、身を屈めたジョンヒョンがヨンファの額や頬にいくつもの小さなキスを落とした。
そのままそっと下りてくる唇を、求めに応じるようにうっすらと口を開いて受け止める。


「……ンッ、……ッ」


ヨンファに圧しかかってきた男の重みはひどく心地よく、隙間なく合わさった胸から鼓動が伝わってきた。
両腕を伸ばしてジョンヒョンの首を掻き抱きながら、深く侵入してくる濡れた舌を口内に迎え入れ、自分の舌を絡ませる。


「んっ……、ぅん……っ」


強く吸われるだけで、まるで媚薬を仕込まれているのかと錯覚するくらい頭の奥が痺れ、自制心や理性が脆くも崩れ去るのは時間の問題だった。
角度を変え、飽きることなく重ねては離しを何度も繰り返し、徐々に深まる甘い口づけに酔いしれる。
濃厚なキスへと持ち込まれながらスラックスを穿いたままの無遠慮な脚に膝を割られて、反射的に目の前の厚みのある肩を掴んだ際、猛々しく描かれている青龍に軽く爪を立ててしまった。


「あ、……ごめん」
「――いや。遠慮せずに、思いっきり掴んでいい」


思わず唇を離して詫びたヨンファに、男らしく整った貌がふっと苦み走った笑みを浮かべる。
いつになく穏やかな表情から目が離せないでいると、衣擦れの音とともにバスローブの裾を捲り上げるように太腿を開かされて、その間にジョンヒョンが身を滑り込ませてきた。
ヨンファの腰骨のあたりに、熱を孕んだ屹立が布越しに密着し、早く欲望を吐き出したいと訴えかけているのが分かる。


再び食らいつくようなキスに吐息を奪われてしまい、無骨な手によって、シャワーで温まった脇腹から腰にかけて輪郭を辿るようにまさぐられた。
優しく撫で上げていく手のひらの感触に肌が粟立ち、キスに夢中になっている隙に慣れた手つきでするりと腰紐を解かれ、大きくはだけたバスローブの襟を後ろへと滑らせて肩が露わになる。
こんなふうにジョンヒョンの巧みなリードを見せつけられるたびに、経験値の高さを思い知らされるのだ。


「ヨンファ……、リラックスして」


どうやら無意識のうちに、身体に余分な力が入っていたらしい。
深みのある甘い低音に名前を呼ばれるだけで、身も心も蕩けそうになった。
顎から喉許のラインを軽く啄まれ、鎖骨の窪みに舌が這う。
露わになった胸許へと唇が下降していくと息が勝手に弾み、胸の突起を掬い上げるように舐められた瞬間、こらえきれない艶声がこぼれた。


「あ、あっ……、っん……」


尖らせた舌先で転がすように捏ねくり回されて、たまらず背中が反り返る。
ヨンファの弱点のひとつだと知られているため、いつも執拗に責められるのだが、ジョンヒョンの愛撫に浅ましく感じてしまっていることを隠すことができなくなった。


「相変わらず敏感だな。もうこんなに勃っている」
「………っ」
「素直すぎて……すごく可愛い」


じわりと細めた双眸に食い入るように見つめられ、官能を煽るような感嘆めいた低い声に頭の中が沸騰しそうになる。
敢えて強調して言わなくても、自分の身体がどう変化しているか、ヨンファなりにちゃんと自覚していた。
どんな時も冷静沈着なジョンヒョンはなぜかベッドの中だと急に饒舌になり、顔から火を噴きそうな台詞を平然と口にする。
かつては朴念仁のような男だっただけに、幾度となく抱かれていても、本当に同一人物かと呆れてしまうほどその落差にいまだに慣れないでいた。


散々乱れる様子を眺めていたいのか、ヨンファが羞恥に襲われていることを承知の上で、やめるどころか余計煽るように追い打ちをかけてくる。
ポーカーフェイスという名の仮面を脱いだ途端、さも嬉しげに口許を緩めて、実に悪趣味極まりないのだ。
だが、自分でも知らない官能の在処を引き出され、快楽を徹底的に教え込まれていくうちに、ジョンヒョンに抱かれる前の身体とは別物になっているのは明白だった。
ヨンファの意思とは裏腹にあまりにも過敏になりすぎて、もうこの男なしでは生きていけないのではないかと思ってしまう。


一旦火を点けられてしまうと、もはや後戻りはできなかった。
ジョンヒョンの愛撫にすっかり慣らされているせいか、無防備に晒した左右の乳首がもっと強い刺激を求めているかのように甘く疼いてくる。
そんなことはとうにお見通しのようで、甘噛みするようにやんわりと歯を立てられるのと同時に、もう片方は指の腹で強弱をつけながら擦り立てられた。
周囲の淡い色の乳輪ごと優しく食むように口に含まれてから、硬くしこった尖りをきゅっと強く吸われて白い喉を仰け反らせる。


「……っぁ、……ンンッ」


ふたつの突起をじっくり味わうように音を立てて交互に嬲られ、温かい舌の感触が何とも言えず、間断なく続く淫猥な行為に濡れた声がひっきりなしに漏れた。


「もっと、だ。もっと、いい声を聞かせてくれ」


愛撫の合間に甘く囁く声色が興奮で掠れていて、頭の中が痺れたように何も考えられなくなる。
こうなってしまうと、もうジョンヒョンの意のままで、一瞬にして思考回路ごと掻っ攫われてしまった。
執拗な舌遣いに翻弄され、ヨンファは身を震わせながら艶めいた喘ぎを漏らすばかりだ。
加えて、スラックスの生地と本革ベルトの硬い感触が太腿の内側に擦れるたびに、敏感な肌は新たな甘い疼きを生み出し、ビクンと勝手に腰が跳ねた。
ジョンヒョンの前では全身が性感帯になったみたいにそこかしこが反応してしまうので、たまらなくなったヨンファはわずかに身を捩る。


「あっ、待っ……、ベルトが……」
「すまない。痛かったか?」


瞬時にヨンファから身を起こしたジョンヒョンは、ベッドの上で膝立ちした。
カチャリとベルトの金具を外す金属音が、しんと静まり返った寝室に響く。
ぼんやりとした視界の中に、ファスナーを下ろしてスラックスの前立てを開いていく様子が映り込んだ。
浅い息を整えながらその光景を目にした途端、ぞくりとした感覚が背筋を走り抜け、身体の奥が火を点されたように熱くなる。
周囲の空気が瞬く間に濃密なものに変わった気がして、相手にまで聞こえそうな速い鼓動に、ヨンファは伏せた長い睫毛を震わせた。





To be continued





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haru
Author: haru
CNBLUEのBL小説を書いています。CPはシンヨン&釜山ズ&ミニョヨンです。ヨンファ溺愛主義でとんでも妄想ばかりですが、愛だけはぶっこんでいます。
話のトーンはほのぼの、甘々、コミカル、シリアス、切ない系。ハピエンオンリーです。
基本マイペースでランダム更新。妄想は思いつくまま、気の向くまま。R18の内容が含まれているため、未成年の方、苦手な方は閲覧にはくれぐれもご注意下さい。
尚、当ブログに掲載している作品はすべて私個人のオリジナルですので、模倣、転載等はご遠慮願います。

Comment(2)

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2018/11/12 (Mon) 23:16
haru

haru

t*******さん

こんにちは♡

今週から急に寒くなりましたね~。
ドキドキして下さって嬉しいです♪
t*******さんの想像を超えられるかなぁ(笑)?
懐が深い釜山ズスキーさんなら大目に見て下さるかもと、いつも都合よく解釈しているんだけど、今回ばかりはどうだろう…。
私も深呼吸して、取り組んでみます(´・ω・`)b

2018/11/13 (Tue) 12:33