CNBLUEのBL小説ブログです。ヨンファ溺愛主義で、シンヨン&釜山ズ&ミニョヨンの話を書いています。

その男、不遜につき 10

2017年11月29日
奇跡のチカラ シリーズ(リーマンパロ) 4






キスを交わし始めて、どのくらい時間が経っただろうか。
間を置かずにヨンファの吐息を繰り返し塞ぎ続けていた唇が、すっと離れていくのが分かった。
温もりがなくなると途端にひどく心許なさを感じてしまい、ゆっくりと瞼を開いて目の前のジョンシンを見上げる。
近すぎる距離から覗き込んでくる黒い瞳には情欲が滲んでいて、見つめられるだけで身体の至るところから生じた熱はいつしか全身に広がり、肌をざわつかせた。


そのまま瞼に軽くキスをひとつ落とされると、耳殻を優しく噛まれ、首筋から鎖骨にかけて唇でなぞっていく。
そして、再びヨンファの唇に戻ってきて、キスをされながらTシャツごとパーカーを捲り上げられ、露わになった胸の突起にむしゃぶりつかれた。
戯れるように啄んでから舌先で転がすように舐められてしまい、その刺激に腰が小さく跳ねる。
音を立てて執拗に吸われながら、絶妙な力加減で脇腹や腰骨の辺りを撫で上げられると、次第に吐息が乱れて何も考えられなくなった。


「……ぅ、……んっ」


無意識にシーツを掴んで声を押し殺したヨンファは、いつの間にかジッパーが下げられてパーカーがはだけているのに気づく。
咄嗟に大きな手を押しとどめて自分で脱ぐと、案の定、目の前の男が不満げな顔をしてきた。
女でもないのに、一方的に脱がされることにどうしても抵抗があって、毎回のように悪足掻きしてしまう。


「俺の楽しみを奪うなって、いつも言ってるだろ」
「………っ」


興奮で掠れた声に耳許で低く囁かれると、思考も腰も何もかもが一瞬で砕け散り、それ以上は言えなくなってしまった。
泣く子とジョンシンには、どうやったって敵わないのだ。
瞬く間に身に着けていたTシャツと、スウェットパンツもボクサーパンツごと性急に剥ぎ取られ、気がついた時には一糸まとわぬ姿でシーツの上に転がっていた。
気恥ずかしさが先に立ち、膝を立てるようにして枕に頬を埋めていたヨンファは、視界に入ってきた光景に息を呑む。


目にするたびに見惚れてしまうことを、この男は知っているのだろうか。
広々としたベッドの上で膝立ちになったジョンシンが、ゆっくりとした動作でボタンを外し、赤のチェックシャツを無造作に脱ぎ捨てていた。
週に何度か定期的にトレーニングジムで鍛え抜いている引き締まった肉体が、惜しげもなく晒されている。
筋肉に覆われた二の腕や胸板を前にして、今からこの逞しい身体に組み敷かれるのかと意識した途端、心臓が早鐘を打ち始めた。


思わず目を逸らすと、ヨンファよりも10センチほど上背がある体格のいい男がゆっくりと覆い被さってくる。
じかに触れ合った素肌の温かさになぜかひどく安堵し、ヨンファはホッと息をついた。
その様子を熱っぽい眼差しで見下ろされているのが分かり、居たたまれなくて両腕をジョンシンの首に回す。
早々に繋がる気なのだろうと思っていたのに、その考えは見事に裏切られた。










「……っ、あ……」


静寂に満ちた寝室に、聞くに堪えないような声がひっきりなしに響き渡る。
ベッドの中では完全に主導権を握られ、ジョンシンのペースに終始翻弄されっぱなしだった。
無骨な指が巧みに肌の上を滑り、そのあとを追うように熱を持った唇がヨンファの身体のラインを余すところなく辿っていく。
全身の力が抜けていくような感覚に陥っていると、ジョンシンはキスの雨を降らしながら徐々に下へと移動した。
同性相手のセックスに手慣れている男から与えられるばかりのヨンファは、いつも身を委ねるだけで精一杯だ。


臍の周辺を優しく啄まれてくぐもった声を漏らしていると、不意に、形を変えていたものに纏わりつくような視線が注がれているのを痛いほど感じる。
いくら明かりを薄暗く調節していても慣れることはなく、羞恥のあまりヨンファは顔を背けた。
大きな手のひらに包み込まれ、全体を優しく擦られるだけで、瞬時に痺れるような快感が湧き上がってくる。
咄嗟に声を押し殺そうとすると咎めるように唇が合わさってきて、呼吸を阻止された。


「……ん、……ンン……ッ」


角度を変えてきつく貪られる間も、ヨンファを追い立てるような長い指の動きは止まることなく、舌を搦め捕られながら愛撫を施される。
巧みな手淫にかかればヨンファにはどうすることもできず、あっさりと高められた挙句、早々にジョンシンの手を濡らしてしまった。


「……っ、あぁ……はぁ、……っ」


痺れるような悦楽に襲われて、頭が真っ白になる。
思考が定まらない中、ぼんやりと横たわっていると、いきなり長い腕に抱き寄せられ、伸びてきた手にギョッと狼狽えた。
顔を上げるなりジョンシンと目が合ったが、向けられた視線が思いのほか真剣なことに怯んでしまい、息苦しさを覚えたヨンファはすぐには言葉が出ない。
当然のように、つい今しがたまで散々煽られていた鋭敏な箇所に触れてきたかと思うと、ごく自然にキスを落とされた。


「……あ、やっ……」


掠れた声を上げてみたが、強すぎる快感に跳ねる腰を宥めるように片手でやすやすと押さえつけられ、ジョンシンは聞く耳を持とうとすらしない。
絶頂を迎えたばかりなのに、温かく湿った感触に覆われてしまうと、ひとたまりもなかった。


「も……、俺は……いいから……」


自分の欲望そっちのけのジョンシンに立て続けに好き勝手に扱われ、ひどく困惑してしまう。
やめてほしいのに、熱に浮かされたような感覚に囚われてしまい、身動きが取れなくなった。
大きく広げられた両脚の間で、一定のリズムで頭が上下しているのが、衝撃で微かに滲んだ視界の中に映り込む。
同性相手という気恥ずかしさが拭いきれないのか、何度経験してもヨンファはこの慣れない感覚が苦手でたまらなかった。
毎回抵抗を試みるのだが、ジョンシンは躊躇することなく行為に没頭し、あられもない嬌声を上げさせようとするのだ。
現に今も深々と顔を埋めて、濡れたような音を響かせながら口でヨンファを追い詰めることに夢中になっている。
やけに生々しい音をまともに聞いていられず、思わず耳を塞ぎたくなった。


「よ、せ…って……、あっ……、頼む……から、放せ……っ」


切れ切れに訴えかけても、制止も懇願も一切聞き入れてくれなくて、ただヨンファの熱を解放へと導いていく。
激しい羞恥で消え入りたくなり、力の抜け落ちた指先ではせいぜいジョンシンの短めに整えられた髪を掻き乱すだけで、無駄に終わってしまう有様だった。
背中から腰がぞくぞくと震え、高みを目指すだけの悦楽にただ翻弄されるばかりのヨンファは声にならない声を上げる。


「あ………っ、―――!」


間断なく強い刺激を与えられ続け、息も絶え絶えになった頃、細い喉を反らしながら呆気なく限界を迎えた。
頭の中が白く霞んでいくのが分かった時点で逃れようとしたが、結局は叶わなかったのだ。
いくら懇願しても放してもらえず、欲望が消えた先を考えると、カッと顔面が火照って居たたまれない気持ちになる。
息を弾ませ、四肢をぐったりと弛緩させたまま、ヨンファは蕩けてしまいそうな快感の余韻に浸っていた。
滾るような身体の奥の熱をようやく鎮めてくれるのだと劣情を掻き立てられて、自然と膝に震えが走る。
知らず知らずのうちに力の抜け切った両脚が開き気味になり、いつでもジョンシンを受け入れる体勢はできていた。


不意に、触れ合っていたジョンシンが身じろぐ気配がする。
顔を上げると、不思議な色を含んだ黒い瞳と真っ向から視線がぶつかった。
どこかいつもと様子が違うような気がしたものの、互いに視線を逸らすことなく見つめ合ってしまう。
ジョンシンはすっと目を細めながらヨンファの身体からそっと離れ、無言で上体を起こすと、ゆらりとベッドから立ち上がった。


心地よい温もりがするりと逃げてしまい、ヨンファは肩透かしを食らったような気分で、ひんやりとした空気に身震いする。
慌てて視線を向けると、ジョンシンは上半身裸のままドアの向こうへと消えるところだった。
潤滑剤でも取りに行ったのだろうか。
浅い呼吸を整えながら、ヨンファは急にそわそわと落ち着かなくなった。
予想よりも時間がかかっていることを怪訝に思いながら待っていると、ほどなくしてタオルを手に大股で戻ってきた。
普段とは違う行動に出られて、戸惑い気味にジョンシンを見つめる。


くしゃくしゃに乱れたシーツの上に身を横たえているヨンファに近づき、ジョンシンはギシッとスプリングを微かに軋ませてベッドに腰を下ろした。
お湯に浸してくれたのか、おもむろに温かい濡れタオルで手際よくヨンファの身体を拭い始める。
後戯のあと、ヨンファの腰が立たなくてすぐにシャワーを浴びられない時に同様のことをしてもらうことがあり、この男のまめさにはつくづく感心することしきりだ。
ただ、なぜ今なのか不思議で仕方がなかった。
驚いてジョンシンを見上げると、感情の読めない顔つきで「じっとしてろ」と言われ、ヨンファは観念して丁寧な手つきに身を任せる。
肩から太腿の辺りまで広範囲に拭いてもらうのはひどく気持ちよくて、ほう……と小さく吐息を漏らしていた。


「先にシャワーを浴びてくるから、休んでいたらいい」


緩慢な動作でベッドから腰を上げたジョンシンに、ヨンファは「……え」と耳を疑った。
ヨンファを先に追い詰めたらそのまま次に進むのが常なのに、一体どうしたと言うのか。
予想もしていなかった不意打ちの展開にヨンファは絶句して、突然、目の前が真っ暗になるのを感じた。
確かに上半身は裸なのに下はいまだにデニムを穿いていて、頭の片隅で違和感を覚えていたのだ。
濡れタオルで綺麗に拭いてもらったあと毛布を肩まで引き上げられたが、いまいち頭がついていかなかった。
思考が一瞬で凍りついたかのように告げられた内容の意味が理解できず、ヨンファは呆然とジョンシンの端正な顔を見返した。


「――でも、まだお前が……」
「適当に抜くから、いい」


耳に入ってきた平淡な低音に、ピクッと肩が揺れる。
戸惑いがちに口をついて出た言葉に対し、さらりと返ってきたのは実に素っ気ない台詞で、頭から冷水を浴びせられた気がした。
動揺を隠せないでいるヨンファの髪に、身を屈めて優しくキスをされても、気休めか誤魔化されているとしか思えない。
それだけヨンファにとって、鈍器で殴られたような衝撃だったのかもしれなかった。
急に心の中がすうっと冷え、固まったように動けなくなる。
先ほどまでふたりの温もりで満たされていたはずの寝室は、一転して重苦しいほどの静寂に包まれていた。





To be continued





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haru
Author: haru
CNBLUEのBL小説を書いています。CPはシンヨン&釜山ズ&ミニョヨンです。ヨンファ溺愛主義でとんでも妄想ばかりですが、愛だけはぶっこんでいます。
話のトーンはほのぼの、甘々、コミカル、シリアス、切ない系。ハピエンオンリーです。
基本マイペースでランダム更新。妄想は思いつくまま、気の向くまま。R18の内容が含まれているため、未成年の方、苦手な方は閲覧にはくれぐれもご注意下さい。
尚、当ブログに掲載している作品はすべて私個人のオリジナルですので、模倣、転載等はご遠慮願います。

Comment(4)

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2017/11/30 (Thu) 19:53

haru

i*****さん

こんばんは♡
本当はキリのいいところまで一気にアップしたかったんですが、書いているうちに文字数が増えてしまい、一度にすると長いかなと思って、やむを得ずあんなところでぶった切りました。
今、続きの文章を手直ししているところです。この作業に日数がかかります(・ω・;)

ライブのジョンシンがいまだに頭から離れません(≧ω≦)
あの格好良さがちゃんと表現できているといいのですが、i*****さんにそう言ってもらって嬉しいです♪
今日の空港写真のジョンシンも猛烈男前で、眼鏡がまたものすごく似合いますね(///ω///)
いつか眼鏡ジョンシンも書いてみたいものです。

2017/11/30 (Thu) 22:09

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2017/12/03 (Sun) 23:17

haru

M*****さん

こんにちは♡
横アリ、お疲れ様でした♪ やはりオーラスは内容が盛りだくさんですごいですね。
M*****さんもとても楽しまれたようで良かったです(*´ω`*)
スラムダンクの宮城リョータ(←知らなかったらごめんなさい)ばりに刈り上げても、さすがそこはジョンシン♡♡
どんなヘアスタイルでも服装でもすぐ自分のものにしちゃって、それがすごく似合ってて、いつもの如く私はPC前で悶えまくってましたよ。

M*****さんって、初めはヨンペンだったんですか。私と同じだ(笑)
今でもヨンは好きだし、バニやミニョも愛おしいんですが、やっぱりジョンシンは別格ですね。
脚長いし九頭身だし、もう何も言えねぇってくらい大好きです♡♡
そんな彼をBLでしか表現できない自分が何だかな~ですが、やはり欲望には勝てないってことで、懲りずに書かせてもらいます(・ω・;)
本人の足元には及ばないものの、外見だけは少しでも近づけるように描写したいです。
怒涛の12月に突入しましたが、お互い乗り切っていきましょうね(。・ω・。)ノ

2017/12/04 (Mon) 12:51