CNBLUEのBL小説ブログです。ヨンファ溺愛主義で、シンヨン&釜山ズ&ミニョヨンの話を書いています。

アイコトバ 後編

2017年09月17日
Everything シリーズ 6






このまま一気にバスルームへなだれ込もうと算段し、恋人のシャツを脱がしにかかったジョンヒョンの前で、なぜか当のヨンファが忙しなく視線を彷徨わせた。


「でも、お前、帰るんじゃないのか?」


シャツを捲り上げながら、ボタンを外そうとしていた手がピタリと止まる。
ヨンファのとんちんかんな台詞に、その気にさせておいてこの期に及んで何を言い出すんだと、ジョンヒョンは苛々と頭を振った。
いいところで中断させられて、思わず不満が顔と声に出る。


「誰がそんなことを言った?今日は泊まる」


片眉を上げて呆れたように言うと、「あ、うん……」とヨンファはどこか歯切れが悪い。
仕事の時とは違い、きつい口調になっていることは自覚していたが、いつまでも煮え切らない態度にジョンヒョンは顔を顰めた。


「まだ気にしているのか?いい加減、気持ちを切り替えろよ。それを言うなら、ヨンファもドラマでキスシーンがあったんだからお互い様だ。かなり、ぎこちなかったがな」
「……下手で悪かったな。俺のことはいいんだって」


ジョンヒョンの言葉に、可愛い恋人は唇を軽く突き出して不満げな表情をする。


「いいか。作り物のドラマを観て、ありもしないことをあれこれと想像するな。考えるだけ時間の無駄だ」


きっぱりと言い放つと、ヨンファは納得できないとばかりに細い眉を寄せた。


「仕方ないだろ。あんなのを観たばっかりなんだから。お前、見るからに手ぇ出すの早そうだもん。共演者を家に呼んだりもしてるし」


苦々しく呟いたヨンファの不貞腐れた顔から明らかに拗ねていると分かり、自然と口許が緩む。
だもん……て、可愛いすぎるじゃないか。――と、そこじゃない!
ピントがずれた台詞に絶句し、言いようのない虚脱感に襲われたジョンヒョンはその場に倒れそうになった。
的外れにも程がある。
中学生の時に童貞を捨ててから結構な数の女性と付き合ったのは事実だが、今はスキャンダルがご法度という立場上、品行方正を絵に描いたような生活を送っているというのに。
聞いているだけで、こめかみがピクピクと引き攣ってきそうだ。
ひとりよがりの勝手な妄想に脱力しつつも、何とか気力を奮い立たせて声を絞り出す。


「何を根拠に?親しくなった方が仕事もやり易いし、呼ぶのは複数だぞ。俺を肉食男だと断定したような言い方はよせ」


ジョンヒョンがひとつ大きく溜息を吐くと、ヨンファはうろうろと視線を泳がせた。


「……だって、俺とはその日にしたじゃないか」
「その日っていうのは、気持ちを確かめ合った日って意味か?」
「そう、だよ」


どこかおずおずとした声で、随分と可愛らしいことを言う。
咄嗟に「女子かっ」と突っ込みを入れたくなったのを抑え、ジョンヒョンは喉許までせり上がってきた言葉をぐっと呑み込んだ。
思いがけず、あの場で頑なな心をようやく手に入れることができたのだから、身体まで掻っ攫うに決まっている。
あのままキスだけで終わるなんてあり得ないし、男がすたるというものだ。
長年、人を魅了してやまない美貌と純粋な心を持ち合わせたヨンファに恋心を抱いていたので、決して生半可な気持ちで自分のものにしたわけではない。


「何を今さら。そりゃ、ずっと欲しいのを我慢してたんだから、両想いだって分かればセックスくらいするだろうが」


臆面もなく言い放つと、ヨンファは声を発することなく驚いたように綺麗な瞳をいっぱいに見開いて、瞬時に顔が真っ赤になった。
モテるくせにかなりの奥手で、経験値がジョンヒョンよりも低いのは明らかだ。
気恥ずかしそうに長い睫毛を瞬かせ、伏し目がちに俯く仕草が犯罪級に可愛い。


「ヨンファ、いい加減、学習能力を身につけろ。俺が誰を見てるか分かっているはずだ。たった今、信じてるって言ったばかりだろ?」


低音で凄むと、ジョンヒョンが本気で苛立っていると知ったヨンファは、「疑ってるわけじゃないけど……」と気恥ずかしそうに頬を紅潮させて口籠る。


「じゃ、この件はもう忘れろ。せっかくの時間がもったいない」
「……うん」


表情を見られたくないのか顔を伏せたまま寄ってきて、不意を衝かれたジョンヒョンの肩にしなだれかかるように、両腕を回してギュッと抱きついてきた。
その行動に一瞬呆然としたが、計算することなく、無防備に飛び込んでくる愛しい存在をすぐにしっかりと抱き留める。
ぴったりと隙間なく合わさった胸から、いつもより速い心臓の鼓動が伝わってきて、ジョンヒョンの心音と共鳴し合っているようだ。


「可愛い……」


ジョンヒョンは腕の中の温もりを全身で感じながら、しっとりした艶やかな髪に口づける。
たまらなく愛おしくて衝動的に腕の力を強めると、ヨンファの身体がわずかに仰け反って弾かれたように顔を上げた。
至近距離で視線が絡み合い、前髪を払った額や薄桃色に染まった目許にキスを落とせば、途端に頬を赤らめる。
吸い込まれそうなほど澄んだ眼差しに囚われつつ鼻先を擦り合わせて、甘い吐息に誘われるがまま柔らかい唇をそっと啄んだ。
二度三度と繰り返すと、あれほど頑なだった態度が嘘のように、彼の方から唇を開いて積極的に応えてくれる。
さらに深く唇を重ね合いながらヨンファの着衣を剥いでいき、ジョンヒョンは自分の邪魔な衣服も脱ぎ落としていった。


バスルームへといざなうように手を引くと、照れたように笑ってヨンファが寄り添ってくる。
ほんの少しでもきめ細かな素肌に触れてしまうと、歯止めが利かなくなるのはいつものことだ。
抱けば抱くほど自分だけのものにしたいと独占欲が強まり、深みに嵌っていく。
オレンジ色の柔らかな明かりが灯された黒大理石の広々とした空間が、濃密な空気に変わるのも時間の問題だった。
頭上からシャワーが降り注ぐ中、互いの身体のラインを確かめるように手を滑らせながら幾度となく口づけを交わし、愛情を伝え合う。


ジョンヒョンがボディソープを手に出して軽く泡立たせると、柑橘系の甘い香りがふわっと立ち上った。
なまめかしい裸体にじっくりと視線を当てたまま濡れた肩口に触れるや否や、ピクッとヨンファが跳ねるように反応し、「えっ」と狼狽えた声を出す。


「いい…っ。自分でやるから」
「遠慮するな」


抗いを物ともせず、ボディソープで滑りのよくなっている両手を使って、なめらかな肌の感触を楽しむように背中から脇腹へと泡を塗り拡げていく。
時には強弱をつけながら繊細な首回りにはそっと触れ、鎖骨へ移動するとくすぐったそうに笑う。
構わず全身を隈なく洗っていくと、ジョンヒョンの指先が敏感なところを掠めるたびに、ヨンファは身を捩って逃げ出そうとした。


「もういいって」
「まだ終わってない」


片腕にヨンファを捉えてシャワーで泡を流している間、色めいた濡れ髪を掻き上げてやり、剥き出しの肩や背中を撫でさする。
どこかうっとりしたように身を任せている様子が微笑ましくて、ジョンヒョンは再びキスを仕掛け、舌を絡ませ合いながら胸の小さな突起に触れた。
指の腹で執拗に嬲り続けると、感度がいいためすぐに自己主張を始める。
息を弾ませているのを合図にくすぐるように舌先で舐め上げ、甘く掠れた声は濡れたような響きを帯びてきた。


「……ん……ぅ」


仄赤く色づいた乳首に吸いついた途端、ヨンファはビクンと全身を震わせた。
優しく甘噛みしながら片手を下ろして彼自身に触れると、息を呑む気配がする。
形を変えつつあるものを優しく手のひらで覆い、快感を与えるように優しく揉み込めば、口中の尖りがぷっくりと勃ち上がった。
素直な反応に満足して、もっと甘ったるい声を引き出そうと、ジョンヒョンは手の中のヨンファを思うさま可愛がってやる。


「あっ……、んっ……ん……っ」


誘うようにしどけなく開いた唇が途切れ途切れに喘ぎ、纏い始めた滴るような色香がジョンヒョンの中心を昂ぶらせる。
胸許から顔を上げると同時にしなやかな腕が首にしがみついてきて、頬をすり寄せてくる可愛い恋人とキリがないくらい何度も唇同士を触れ合わせた。
濃厚なキスを交わしながら、熱く滾り始めたものをヨンファの腰に押し当てると、ほっそりした手にやんわりと包み込まれる。


「あ……、すごい……」


驚きを隠せないヨンファの声が耳に入り、愛おしそうに細い指を絡められただけで、瞬く間に反り返っていくのが分かった。
張り詰めた欲望をもっと育てようとしているのか、手全体を使って丹念に愛撫されると、より一層硬く膨らんでいく。


「な、気持ち…いい?」
「ああ。もう保たないから、手を放せ」
「このまま出していいよ」


巧みな指遣いに翻弄されながら、男の下半身に触れているとは思えないような邪気のない顔で言われ、徐々にジョンヒョンもこらえきれなくなった。
こんなに早く絶頂を迎えるなんて末代までの恥と、何とか気を逸らそうとする。
だが、指先の繊細な動きがあまりにも絶妙すぎて、溢れ出す先走りの音がバスルーム内に響く中、たまらなくなったジョンヒョンはヨンファの腰に手を伸ばした。


「あ……、ヒョニ」


少し慌てたように、小さく息を呑む気配がする。
気づかない振りをして、円を描くように小ぶりの双丘を両手で揉みしだくように愛撫しているうちに、早く繋がりたくなった。
ベッドまで待てなくて奥まった箇所を指先でなぞると、信じられないと言わんばかりにヨンファが大きく目を見開く。


「まさか、ここで?」
「嫌か?」


ただ単にふたりでシャワーを浴びるだけとは思っていなかっただろうが、彼が驚くのも無理からぬことだ。
こんなふうにじゃれ合っているうちにその気になったことはあるものの、交わるのはいつもベッドの上だった。
さすがにヨンファも狼狽えたのか、眉を寄せて困ったような表情をする。


「ま……待…って、ヒョニ……」


上目遣いに見上げてくる少し潤んだような黒目がちの双眸が、大きく揺れた。
左目の淵にあるほくろがひどく妖艶で、これまで何人の人間が心を奪われたのかと、嫉妬にも似た感情に支配される。
待たない……、と耳許で囁いてからすかさず唇を重ねると、縋るようにジョンヒョンの腕を掴んできた。
柔らかな明かりの下で、ヨンファの頬が上気しているのが分かり、たったそれだけで煽られた気分になる。
言葉にしなくても、恋人の表情や仕草で求めに応じようとしてくれていることがひしひしと伝わってきた。


「ヨンファの中に出したい。いいか?」


尋ねると、熱を帯びた瞳が物言いたげな様子で見上げてくる。
無言のまま見つめ返すと、ジョンヒョンの濡れた短い髪に指を絡め、うっすらと唇を開いた。


「奥に……いっぱい……出して」


天使の誘惑なのか、それとも悪魔の囁きなのか。
無防備な色香に真っ直ぐ打ち抜かれたジョンヒョンは、その台詞と表情で完全に箍が外れた。


「たっぷり濡らしてやる」


ヨンファの身体を反転させて、黒大理石の壁に両手をついた状態で立たせると、覆い被さるように背後から伸ばした指で胸を弄りながら、首筋や肩に音を立ててキスの雨を降らす。
背中を唇で辿り、腰骨のくびれや臀部にかけてのラインを手で撫でて堪能し、先端から滲み出たもので濡らした指先をゆっくりと体内に沈み込ませた。
ヨンファが息を詰めるのも構わず、探るように中に埋め込んだ指を性急に動かすと、たまらないとばかりに細い腰を揺らめかす。
ひどく扇情的な眺めに目を眇め、ジョンヒョンは水滴の浮いた綺麗な肩甲骨に軽く歯を立てた。
愛おしさに衝き動かされればそれだけ時間をかけて、ヨンファの反応を見ながら徐々に指を増やし、慎重にほぐしていく。


「も……、そんなに……い…から……っ」
「でも、ここ……好きだろ?」


熱に浮かされたような切れ切れの声に煽られながら、悪戯心が湧き起こり焦らしてみたくなった。
指を蠢かせたまま耳朶を甘噛みして囁くと、白い喉を仰け反らせて切なそうに喘ぐ。
咎めるように横を向いたヨンファと視線がぶつかり、早く……と長い睫毛を震わせて訴えかけてきた。
ほどよく緩み、受け入れ態勢が整ったのだと判断したジョンヒョンは、すらっとした脚を開かせ、腰を後ろに突き出す格好にさせる。


「入れるから、力を抜いて」


柔らかくほぐれた箇所に屹立をあてがうと、白いうなじに口づけながら背後からゆっくりと重なっていった。


「あっ……、あんっ……」


ヨンファはバスルームに響き渡るほどひと際甘ったるい嬌声を上げ、しなやかな背中を弓なりに反らせる。
長大なもので押し開いていくと、狭い入口は何の抵抗もなくジョンヒョンの形に広がり、待ち構えていたように奥深くまで呑み込んでいく。
熱い粘膜に絡みつかれながらすべてを収めきったジョンヒョンは、酩酊にも似た目眩に襲われて深く息をついた。
馴染むまで待ってからゆるりと突き上げると、艶めいた声がこぼれて、さらに欲望を煽り立てられる。
限界まで膨れていたはずのものはヨンファの中で一層硬くなり、味わうように中を擦り上げるたびに、たまらなさそうに腰を震わせた。


「……んっ……、あ……あぁ……っ」


歌う時よりももっと甘く掠れた妖艶な喘ぎ声に、脳が焼き切れそうになる。
ジョンヒョンはゆっくりとギリギリまで引き抜いてから、再び深々と貫いた。
濡れた音を響かせて抽挿を繰り返すと、緩やかな腰遣いに陥落したヨンファはすすり泣くように腕を突っ張らせて壁に縋りついている。
熱く蕩けていながらキュッと締めつけてくる心地よさに溺れて、気がつくと、夢中で狭い内壁を貪っていた。
最奥に当たるように深く入れたまま腰を回すジョンヒョンの動きに合わせて、ヨンファはゆらゆらと腰を揺らめかす。


「――きつくないか?」


余裕のない状況で問うと、微かな頷きが返ってきた。
目の前で恋人の嬌態をこれでもかと見せつけられて、発した自分の声が興奮で低く掠れているのが分かる。
身を屈めてなまめかしい背中を軽く啄み、壁についたヨンファの手の上から大きな手のひらを重ねた。
指を絡ませて顔を覗き込むと反射的に後ろを振り返り、どちらからともなく吸い寄せられるように、音を立てて深く舌を絡ませ合う。
息も絶え絶えの様子のヨンファは目許を赤く染め、蕩けたような表情をしていた。


「ヨンファ……、ここがいいのか……?」
「……ンッ、あっ……、そこ……気持ちい……っ」


先端で擦り上げるようにして深く繋がった腰を繰り返し揺すると、断続的な嬌声がこぼれ落ちる。
ガクガクと何度も頷いて身を捩らせるヨンファの姿に、ジョンヒョンも自然と息が荒くなった。


「もっと……ああ……っ、ヒョニ……奥まで……来て……」


恋人の求めに応じて下から掬い上げるように奥を突くといいところに当たるのか、切なげに首を横に振って、動きに呼応するようにキュッと締めつけてくる。
普段からは考えられないような淫らな声で強請られ、目が眩むほどの悦楽を感じた。
快感に身悶えるヨンファを後ろから抱き締め、幸福感に満たされながら知り尽くした箇所を集中的に責め立てる。


「あっ……激しすぎ……、も…っと……ゆっ…くり……」


いつの間にかペースが速まっていたようで、ジョンヒョンの勢いに呑まれたヨンファは手と脚を小刻みに震わせた。
浅い息を繰り返し、情欲の滲んだ声で懇願してくる。


「……や……もう……無理……っ」
「無理じゃないだろう。こんなに硬くして。もっと欲しがってるぞ」


前に手を伸ばし、弱々しく首を横に振る恋人の胸の尖りと欲望を同時に弄りながら腰を大きくグラインドさせると、鼻にかかったような甘い嬌声を放ち始めた。


「んあっ……、ああ……っ」


終わりが近いことを悟ったジョンヒョンは、絶頂を促すように手の中のものを擦り立てて、力強く腰を使って抜き差しする。
ほどなくして、ヨンファは甘く艶めいた声とともに、身悶えるように全身を細かく痙攣させた。


「大丈夫か?」


立っていられないほど脱力したようで、ジョンヒョンはその場に崩れそうになったヨンファを咄嗟に両腕で抱きかかえ、息が整うまで待ってやる。
達する際にきつく引き絞られ危うく持っていかれそうになったが、低く呻きながらも奥歯を噛み締めてやり過ごしたのだ。
辛うじてこらえたジョンヒョンは、はぁ……と大きく息をついた。
それに気づいたヨンファは呆然とした面持ちでこちらを見て、それから視線を下にずらしてギョッとしている。


「――お前……、もしかして、まだ……!?」
「そう。危ないところだったが、もっと長くヨンファの中にいたいんでな」
「冗談…じゃないっ。なんで……そんなこと」


いまだに硬く猛ったままのジョンヒョンに、ひどく度肝を抜かれたらしい。
抗議の声を上げながら身を捩って逃れようとするのを許さずに、引き攣った顔のヨンファをそのまま壁に押しつけ、今度は向き合う形で片脚を捕らえて高く抱え上げた。


「というわけで、続き」


先端を入口に擦りつけると、ヨンファは慌てて腕を突っ張り、ジョンヒョンの胸板を押し退けようとする。


「ちょっ……待てよ。やっ……駄目だって……っ」
「何が駄目なんだ?」
「だって、俺、今イッたばっかりだし、嫌だ、こんな格好……」
「これだけは、いくらヒョンの頼みでも聞けないなぁ」


必死に訴えかけてくるのを完全にスルーして、わざとのんびりとした口調で仕事用の言葉遣いに切り替えたら、咎めるように綺麗な瞳を吊り上げてきた。


「鬼っ。あとで覚えてろよ!」
「まあ、そう言うな。これからは最低でも、週に一度はこういう機会を設けないとな」
「……え?」
「定期的に中を広げないと、きつくてかなわん」
「馬、鹿……っ」


ジョンヒョンが臆面もなく告げると、きょとんとしていたヨンファは一気に頬を赤く染めた。
上目で睨んでくるのに気をよくして、息もつかせぬ勢いで自分自身を押し当てる。
たった今まで充溢を存分に味わっていた粘膜は柔らかくほぐれていて、大歓迎と言わんばかりにいとも容易くジョンヒョンを迎え入れた。


「……あぁ……んっ、……あ、なん……か……」
「どうした?」


尋ねると、ヨンファは困ったように瞬いて、目を伏せる。


「さっきより……大きい……気がする」


呻くように呟くのを聞いて、ジョンヒョンが繋がった腰を揺さぶれば、ヨンファが息を詰めた。


「寸止めしたのがよかったか?あんまり可愛いことを言って俺を喜ばせるな。理性を奪った上に骨抜きにする気か」
「理性、なんか……ない……くせに……」
「言ったな」
「いっつも……言葉足らずだし」
「そんなことはない。口にしなくても、ちゃんと身体で伝えてるだろ。――俺にはヨンファだけだ」


いつになく真顔で言い切ると、ヨンファが驚いたように目を瞠った。
これだけ長い付き合いだと、見つめ合うだけで相手の求めているものはおのずと分かるものだ。
口づけを交わすのも身体を繋げるのも、すべては愛の深さを測る行為に他ならない。
それが、ふたりだけの合言葉にもなるのだと、ジョンヒョンは信じて疑わなかった。


思い返すと今回の件も、口下手な自分が日頃からヨンファにちゃんと伝えていれば、不安にさせることもなかっただろう。
仕事ですれ違い続きだからこそ、そういった配慮が大事ともいえる。
普段は照れくさくて言えないが、最愛の人にはいつも笑っていてほしいから、決して揺るがない想いを時には声に出すことも必要なのかもしれない。


「愛してるよ」


額に張りついた前髪を掻き上げてやりながら囁くと、少し瞳が潤んでいたヨンファははにかんだように表情を綻ばせた。
ふわりと幸せそうに微笑んだ顔に、何度でも恋をしてしまう。
思わず見惚れていたジョンヒョンの首にしなやかな腕が絡みついてきて、まったく同じ言葉が返ってきた。
不意に、どうしようもない愛おしさに胸が疼き、満たされている日々を改めて噛み締めながらヨンファを抱き竦めると、求めるように自ら腰を揺らし始める。


「も……待てないから、早く……っ」


甘く切羽詰まったような濡れた声音はジョンヒョンを我に返らせ、またしても熱く駆り立てた。
ヨンファの脚を抱え直した途端、結合した箇所が催促するようにきつく締め上げてくる。
目の前のうっすらと開いた唇に誘われ、ジョンヒョンはすべてを奪い尽くす勢いで、荒々しく塞いだまま抽挿を再開した。
誰よりも愛しい存在をこれから先も大切にしたいと、心に固く誓いながら。





End





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haru
Author: haru
CNBLUEのBL小説を書いています。CPはシンヨン&釜山ズ&ミニョヨンです。ヨンファ溺愛主義でとんでも妄想ばかりですが、愛だけはぶっこんでいます。
話のトーンはほのぼの、甘々、コミカル、シリアス、切ない系。ハピエンオンリーです。
基本マイペースでランダム更新。妄想は思いつくまま、気の向くまま。R18の内容が含まれているため、未成年の方、苦手な方は閲覧にはくれぐれもご注意下さい。
尚、当ブログに掲載している作品はすべて私個人のオリジナルですので、模倣、転載等はご遠慮願います。

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2017/09/18 (Mon) 20:57

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2017/09/18 (Mon) 23:12

haru

t*******さん

こんばんは♡
最近のヨンは本当に可愛いですよね♪
どうしようもなく愛しくて、そんな想いを話にぶつけてます(・ω・;)
リアルのヨンの足元にも及ばないのに、嬉しいお言葉をありがとうございます。
釜山ズは書けば書くほど深みにハマっちゃいますね(〃ω〃)

2017/09/19 (Tue) 20:54

haru

i*****さん

こんばんは♡
シンヨンモードになってて下さったんですね!
それなのに、釜山ズのラストでした。本当に飛び飛びでごめんなさい(・ω・;)

薩摩と釜山、同じ南方ということで気質にも共通点があるんですかね(笑)
相手に伝わりにくいっていうのは、口数が少ないとか口下手ってことなのかな?
ちなみに、うちのDは長州男でして、気難しさと優しさが混在してるタイプです。
私が無骨で寡黙な男が好きなので、バニをこんな風に書いているんですが、同じ釜山男のヨンに折れてもらって、二人仲良く愛を育んでいってほしいものです。
島銃士などの影響もあり、ヨンがとにかく可愛くて、なぜか乙女になってしまいます…。
ライブで可愛さを出しているのは、確かに意識しているかもしれませんね。
私は自然に滲み出る、無自覚の可愛さの方が好みです。
ライブで見れる格好いいヨン、今から楽しみにしてます(〃ω〃)

2017/09/19 (Tue) 21:35

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2017/09/22 (Fri) 07:48

haru

は*さん

こんばんは♡
とんでもないです!こちらこそありがとうございます(〃ω〃)
こういう釜山ズが好きなんです♪
この手のシーンを書く時はいつも、ヨンにどこまでさせようか?どこまで言わそうか?ってかなり迷うんですが、今回は引かれるのを覚悟の上でこんな感じにしました。
極道ではなかなか書けないヨンなので、その反動もあるのかな。
とにかく目に入れても痛くないほど可愛くて、最近のヒットはパーカーにデニム姿でサラサラヘアのヨンだったりします。
もう溜息しか出ません(≧ω≦)

2017/09/22 (Fri) 21:16