CNBLUEのBL小説ブログです。ヨンファ溺愛主義で、シンヨン&釜山ズ&ミニョヨンの話を書いています。

蒼き運命 -アオキサダメ- 40

2016年12月18日
蒼き運命 -アオキサダメ-(極道パロ) 18






薄く開いた唇がまるで誰かの口づけを待っているかのように、無防備に晒されている。
すべてを委ねるように、しどけなくソファに横たわる均整のとれた肢体はひどく煽情的で、ジョンヒョンの心を熱くした。
じっとこちらを見上げるヨンファの細い顎を指先で捉えると、吐息ごと濡れた唇を奪い取る。


「……ン……ッ」


その鼻にかかった甘い声を耳にしただけで、全身が波立った。
愛しさに目眩を覚えながら舌先を搦め捕ると、喉の奥で小さな声を上げるのが聞こえる。


――心も身体も、全部が自分のものだという証を刻みつけたい。


ジョンヒョンは今までにないくらい気持ちが昂ってきて、自分の中の何かが弾けるのを感じた。
夢中になって唇を重ねていると、いつになく積極的に応えてくるヨンファに、狂おしいほど愛しさが募っていく。
腰ごと抱き寄せて、奥まで探ろうと口腔内を蹂躙しているところで、ヨンファの肩が少しだけ震えた気がした。


「辛かったら、言ってくれ」


キスの合間に囁くと、ヨンファは「ん……」と小さく頷いた。
ようやく言葉でお互いの想いを確かめ合ったことで、今までのような焦りに似た感情はなく、初めてゆったりとした気持ちで向き合えているのが心から実感できる。
お互いに飢えていたかのように、求め合う行為は果てしなかった。
濡れた音を立てて唇を貪り、すべてを掻っ攫おうと激しい口づけを仕掛けると、ヨンファも舌を絡めてくる。
いつもみたいに、胸と胸を隙間なく重ねて心臓の鼓動を感じ合うことはできないが、ふたりの想いはひとつになっていた。


ヨンファの顎にキスを落とすと、喉許へと唇を這わせながら、首筋のラインを指で確かめるように辿っていく。
自分よりひとつ年上なのに、相変わらず肌理が細かくて、なめらかな肌であることに驚いてしまう。
ジョンヒョンの手に吸いつくような感触を楽しみながら、鎖骨を舌先でなぞっていると、その下の衣服に隠された部分まで暴きたくてたまらなくなった。


右腕がバストバンドで固定されているためシャツを脱がすことはせず、支障のない範囲内で下からボタンをいくつか外すと、肉づきの薄い腰が現われる。
暴走しそうになる欲望を何とか抑え込み、ジョンヒョンは柔らかな皮膚にキスを滑らせた。


徐々にヨンファの息遣いが聞こえて、触れたところを微かに震わせる。
臍の周辺を唇で啄むと、くすぐったいのかヨンファが困惑気味に身を捩った。
きつく吸いつくと、ほんのりと赤い痕が残り、自分のものだという証のような気がして征服欲を掻き立てられる。
奥深くに眠っている愉悦を目覚めさせようと、臍の窪みに舌先を差し入れて丹念に弄ると、やがてこらえきれなくなった声が甘い響きを帯びてこぼれ始めた。


「……っ、あ……」


眩しいくらいに輝きを放ちながらもストイックで凛とした佇まいの彼が、素直に反応してくれている姿は、どうしようもなくジョンヒョンを惹きつけてやまない。
どれだけ相手を触発しているのか、分かっているのだろうか。
ジョンヒョンはほっそりとした脇腹に口づけながら、しなやかな肌触りを唇と舌で思う存分堪能していく。


こんなにも、自分の中の猛々しいまでの雄を刺激する相手には、巡り会ったことがない。
ヨンファと再会するまでは、他人が聞くと眉を顰めてしまいそうなほど、夜の街を派手に遊び歩いていた。
性別を問わず不特定多数と関係を持ってきたが、欲求を解消するためだけのただの生殖行為にしか過ぎず、事後に残るのは常に空虚感だけだった。
いつでも心から欲しいと渇望していたのは、目の前で切ない声を上げるヨンファだけだ。


腰骨に軽く歯を立てながら下肢に手を伸ばすと、そこは微かに反応していた。
戸惑いがちに息を詰める気配がして、ジョンヒョンはわずかに身を起こし、うっすらと染まった瞼をきつく閉じている彼に視線を注ぐ。
そっと探るように手を忍び込ませて直に触れた瞬間、無防備な喉奥から濡れた声が漏れた。


「……ンッ……ッ」


もっと聞きたくて上下に動かしてみるが、声を必死に抑えようと、白い首筋を仰け反らせて唇を噛み締める表情がたまらなくて、背中にぞくぞくとした快感が走る。
ジョンヒョンの欲望に一気に火が点き、手早くイージーパンツを下着ごと引き下ろして、唇を落としていった。
口に含むと、大きく下肢を震わせて、頭上から細い嬌声がこぼれる。


「……あ……っ、待っ……」


身じろいで逃れようとするのを両手でがっちりと押さえ込んで、強く吸い上げた。
ヨンファは片手で頭を引き剥がそうとするが、唇や舌を使って熱心に愛撫していくうちに、次第に力が抜けていっているのが分かる。
それに気をよくして、指先で先端を刺激しながら括れに舌を這わすと、ひっきりなしに喘ぎ続けた。
普段の姿からは想像できないくらい艶やかな声を耳にして、ジョンヒョンの身体も熱を帯びていく。
追い詰めるかのように執拗に攻めると、与えられる快感が強すぎるのか、ヨンファは背中を浮かせてかぶりを振った。
その途端、ソファにぶつかる音がして、ジョンヒョンは驚いて口を離した。


「大丈夫か?痛みは?」


慌ててヨンファの顔を覗き込めば、頬を紅潮させて「……何ともない」と、ぎこちなく目を逸らせた。
真面目な分、こういう行為にはあまり慣れていないのだろう。
決まりが悪いのか、何とも居たたまれなさそうな顔をしている。
計算まがいなことをするでもなく、いつも自然体でいる彼の振る舞いに、ジョンヒョンは心底癒されているのを自覚した。


制止されてもいつものように聞く耳を持つ気はなく、口内で受け止めるつもりだったが、やむを得ず手淫に切り替えることにする。
手のひらで揉み込むように扱くと、ヨンファは喉許を震わせながら再び快感の波に押し流されていく。
細い顎を反らせて、濡れた吐息とともに欲望に掠れた声で喘ぐ姿を目に焼きつけながら手の動きを早めると、瞬く間に絶頂を迎えた。


目の前で痴態をまざまざと見せつけられて身体の芯が熱くなったが、今日は最後まで抱かないつもりだった。
左手で目を覆い尽くしてぐったりと横たわっているヨンファに向かって、ジョンヒョンは静かに言葉を発する。


「ここでやめておこう」


息を荒げていたヨンファが弾かれたように顔から手を退けて、目を大きく瞠った。
ジョンヒョンの台詞が余程意外だったのか、吐息を整えつつゆっくりと上体を起こして、真意を問うように見つめてくる。


「――どうして?嫌…なのか?」


親に見放された子供のような顔をするヨンファに、愛おしさを覚えると同時に息苦しくなった。


「そんなわけがないだろう。身体を思ってのことだ。これ以上、無理はさせたくない」
「俺なら平気だ。無理なんかしていない」
「馬鹿を言うな。怪我の治りが遅くなるのは目に見えてる」


一時的でも屋敷へ戻らず、今まで通りここで独り暮らしをするのなら、何かと不便なのは必至だ。
そばにいて手伝ってやりたいのはやまやまだが、チルソン組のことも含めて奔走する日々を送っているため、ジョンヒョンにできることはない。
だからこそ、ヨンファの足を引っ張るような真似だけは避けたかったのに、本人は納得してくれなかった。


「そこまで俺はやわじゃない。それに、ヒョニなら気遣ってくれるから」
「俺に動くなと言うのか?」


真面目な顔つきでストレートに言葉を返すと、ヨンファは少したじろいだように黒い双眸を泳がせて、首を横に振った。


「……そうじゃない。でも、ひどくはしないだろう?」


どこか頼りなげな顔をされ、突如、胸の奥が焼けるように熱くなり、今すぐ襲い掛かりそうになるのを寸でのところでこらえる。
内心を押し隠そうとしてジョンヒョンの視線が鋭くなると、ヨンファは長い睫毛を瞬かせ、面映ゆげに目を伏せた。その目許は、薄赤く染まっている。
こういう反応をされると、余計に決心がぐらついて、このまま組み敷いてしまいそうになった。
早く堂々巡りの会話を終わらせようと、ジョンヒョンはさらに続ける。


「俺を買い被りすぎだ。何を根拠に?」
「お前は俺を傷つけたりしない。今までもそうだったし……」
「善処したとしても、確約はできないぞ?」


低音で言い含めてみるが、綺麗に整った貌が縋るような瞳でとんでもない一言を言い放った。


「俺だけしてもらって、やめるなんて嫌だ……」


理性が音を立てて、脆くも崩れ去っていく。
上目遣いで、いつもより甘い響きを含んだ声で言うのは、どう考えても反則だろう。
目眩にも似たものを感じ、眉根を寄せて葛藤と必死に闘っていると、ヨンファは埒が明かないと思ったのか、ジョンヒョンの膝の上に跨ってきた。


「おい……っ、ヨンファ!?」


扇情的な表情を前にして、自分は今、苦行僧のような面持ちをしているに違いない。
大胆な行動を多少は躊躇しているのか、至近距離で向かい合ったヨンファの耳朶が赤く染まっている。
こういうところが雄の本能を刺激することにすら、きっと本人は気づいていないのだろう。


「――分かった。痛いようなら、すぐにやめるからな」


身体の向きを変えて、ジョンヒョンは足を下ろして背凭れに身を預ける格好になると、ヨンファを両腕で抱え直す。
瞳と目が合うと自然と唇が重なり、舌を絡ませ合って、濃厚な口づけを交わした。
いわゆる対面座位だが、この体勢が一番負担がかからないと考えてのことだ。


ヨンファの放ったもので濡れていた手を伸ばし、身体の奥に触れる。
ビクンッと腰が跳ねるのをもう片方の手で支えて、ゆっくりと慎重に指を沈めていくと、すぐさま熱い粘膜が絡みついてきた。
それだけで興奮する気持ちを辛うじて抑えて、ジョンヒョンが少しずつ奥へと進ませると、鼻にかかったような甘い声とともにヨンファが喉を小さく震わせる。


「んぁ……っ」


少し半開きになった唇から、赤い舌が覗いているのがたまらない。
誘われるように濡れた舌に吸いつきながら指を動かすと、愛しい人が感じてくれていることがダイレクトに伝わってきた。
二ヶ所から同時に蕩けるような熱が纏わりついてきて、ジョンヒョンの理性を根こそぎ奪っていく。
即座にある箇所を見つけ、執拗に指の腹で擦ると、晒した喉奥から途切れ途切れの嬌声を発した。


「はぁっ……あっ、……あ……っ」


そこを入念に刺激しながら、無理なくヨンファの身体を開かせようと、時間をかけて押し広げていく。
できるだけ痛みがないように、悦楽だけを感じさせたかった。
緩慢な動きを繰り返していると、快感を呼び起こされたのか、ヨンファの表情に顕著な変化が生じる。
壮絶な色気を纏いだしたあられもない姿にそそられて、ジョンヒョンの中心が重く滾ってきた。


一生囚われるのは自分だけでいい。
絶対に渡さない。その相手が誰であろうとも。
ジョンヒョンはこれまで感じたことのないほどの激しい独占欲と、猛烈な嫉妬心に支配された。


スラックスを押し上げるように存在を知らしめていたものが、ヨンファの太腿にあたる。
息を呑む気配とともに急に動きが止まり、布越しにジョンヒョンが臨戦態勢に入っていることに気づいたようだ。
今すぐにでも繋がりたい衝動に駆られるが、まだ早いと、いつも以上に慎重になっていた。


「これ、辛いだろう?」


ほっそりとした綺麗な手に、硬く育ちきった欲望をスラックスの上から触れられて、より一層熱が溜まってくる。
ジョンヒョンが片手でファスナーを下ろして前をくつろげ、下着の中から昂ぶったものを取り出すと、ヨンファが腰の位置を合わそうとした。


「もう少し解さないと駄目だ」
「いい……きっと大丈夫だから」


中に埋め込んで抜き差ししていた指をぐるりと掻き回すと、先ほどよりは確実に柔らかくなってきている。
右腕がぶつかって痛むことのないように身体の向きを調整して、すらりとした両脚を割り開かせた。
ジョンヒョンは後ろから細腰を支えて、漆黒の双眸を見つめたまま隆起したものをあてがうと、呼吸を整えながらヨンファがそっと腰を落としてくれて、少しずつ先端が減り込んでいく。
あまりの狭さに恍惚とした心地になり、全身の筋肉に力が入った。


「んっ……あぅ……っ」
「苦しいか?」


美貌を歪ませて、大きく胸を喘がせて息をついているヨンファが、唇を噛み締めて苦しげに呻くのを聞き、ジョンヒョンは咄嗟に腰を引こうとした。


「平気…だから……やめ…るな……」


辛いはずなのに、それをおくびにも出さずに受け入れてくれようとするヨンファが、たまらなく愛おしい。
ずっと恋い焦がれていた相手が本当に自分のものになったのだと確信して、ジョンヒョンはヨンファの唇に軽くキスをする。


「ゆっくり入れるから」
「……ん」


想いが伝わったのか、苦悶の表情が一瞬和らいだように見えた。
壊れものを扱うような丁重さで、重厚な扉を押し開くように少しずつ時間をかけて挿っていくと、しなやかな背中が強張る。
ヨンファは浅い呼吸を繰り返して、ジョンヒョンの侵入を甘んじて受け入れようとしてくれた。
中途半端はお互いに辛いため、先端がすべて埋まると、一気に深々と奥まで貫く。


「あぁ――――っ」


甘い嬌声がこぼれ落ちるのと同時に、狭くて湿り気を帯びた内壁にきつく引き絞られて、目も眩むような酩酊感が押し寄せてきた。
ジョンヒョンの形に開かせた状態のまま動かずにいると、ヨンファが遠慮がちに腰を揺らめかす。


「そんなことはしなくていい」


催促するような的確な腰の揺れ具合に、頭の中が沸騰しそうになった。
ヨンファは左腕だけで背中にしがみついてきて、太腿でジョンヒョンの腰を挟み込む。
我慢できなくなり、下から緩やかに動き始めると、それに合わせて熱く締めつけてくるのがたまらない。
壊してしまうんじゃないかと思うくらいきついのに、蕩けるように柔らかく絡みついてきた。
小刻みに腰を揺らして奥を突くとなまめかしい喘ぎ声が漏れ聞こえ、悦びにむせぶ姿はジョンヒョンをこれでもかと煽り立てる。
憂いを帯びた官能的な表情に魅せられていると、長い睫毛に縁どられた瞳と視線が交差し、理性が完全に吹き飛んだ。


いつの間にか昂ぶったヨンファが腹部にあたっていて、手のひらで優しく包み込むと、くたりとジョンヒョンの肩に凭れかかる。
乱れた吐息が直接頬にかかり、縋るものを求めて、ヨンファの手がジョンヒョンの頭に触れてきた。
細い指先に髪の毛を絡めて、腰の動きに合わせて搔き乱す。
息を弾ませて快楽の波に溺れていく様はとてつもなく扇情的で、もっと感じさせたくなった。


誰よりも美しい外見と男らしさに溢れた内面を持つ彼を、余すところなく征服したい衝動に駆られて、ひたすら快感を追い求めながら揺さぶり続ける。
前立腺を集中的に擦り上げると、息も絶え絶えのヨンファが背中を大きく反らして、後ろに倒れそうになるのを慌てて片腕で支えた。


「ヒョ、ニ……」


欲情に濡れた声が自分を呼んだ。
脳が焼き切れそうになって艶やかな唇を激しく奪うと、ひと際勢いよく腰が跳ね上がり、大きく全身を震わせてジョンヒョンの腹が濡れるのを感じる。
喘いでいるヨンファの中がすごい力で収縮して、ジョンヒョンは低く呻くと同時に奥深く精を解き放った。


呼吸が落ち着くまで大切な存在を抱き締め、瞼や頬にキスの雨を降らせる。
欲望を弾けさせたのに再び頭を擡げてくるのを感じたが、気づかない振りをして出ていこうとすると、まるで放すまいするかのようにきつく締めつけられてしまった。


「………っ」


ジョンヒョンは眉間に皺を寄せて、下半身に力を入れてみる。
いまだヨンファの体内が蠕動しているのか、その刺激で根元まで呑み込まれた屹立は質量が増してきて、余計に身動きが取れなくなってしまった。
困惑した様子で、目の前の本人に訴えてみる。


「ヨンファ……緩めてくれないと抜けない」


途方に暮れたような顔をしているジョンヒョンの首にしなやかな腕が絡みついてきて、不意をつかれた。


「まだ……このまま……」


反射的に抱き留めたものの、しがみついてくるヨンファにジョンヒョンは完全に固まった状態で押し黙る。
狼狽したまま何も言わないでいると、焦れたのか「ヒョニ……」と、耳許で返事を催促してきた。
長年欲していた相手から求められて、断われる男などこの世に存在するはずがない。
しかし、起き上がろうとする欲望をねじ伏せて、それをこの場で実行に移さなければならないのだ。
胸板に凭れかかっていた愛しい身体をそっと引き剥がすと、ジョンヒョンは自分を律して、その誘惑を撥ね除けた。


「これ以上はしない。快方に向かってからだ」
「怪我なんかどうだっていい。お前は俺が欲しくないのか?」


ヨンファが縋るように見つめてきて、すぐさま自分の台詞に気恥ずかしくなったのか、目を伏せる。
息をするのも忘れ、ジョンヒョンは正面の美貌を凝視した。
彼の一挙手一投足に、どうしようもなく心が乱される。
故意に忍耐を試しているのかと叫びたくなったが、恐らく無自覚のなせる業だろうと口を噤んだ。
砕け散りそうになる自制心を掻き集めたジョンヒョンが困惑気味にヨンファを覗き込むと、壮絶に色っぽく濡れた瞳が決心を鈍らせようとする。


「俺を試すようなことを聞くな。欲しいに決まってるだろ。怪我さえなければ、このままベッドに直行で朝まで寝かせない」


低く唸るような声できっぱり言い切ると、ヨンファが面食らった表情で目を見開いた。
幾度となく理性を揺さぶられて、いい加減にしろと言いたい。
突如、凶暴なまでの欲望が全身を駆け巡り、無邪気に煽ってくる彼を組み敷いて、とことん啼かせてしまいたくなった。
ヨンファが元気であれば我慢する気など毛頭ないが、今はそういう状況ではない。
心を通わせることができたのだから何も焦る必要はないし、完治してからゆっくり抱き合えばいい話だ。


「それなら、もっとお前を感じたい。まだ足りないんだ……」
「―――!」


最高の殺し文句を投下されて、ジョンヒョンはもうお手上げ状態だった。
綺麗な顔をしているのに、自分なんかよりも余程男らしくて、降参するしかない。
ヨンファはどんな状況下においても、追い詰められると途端に本来の男気のある性格が前面に出てきて、周りの度肝を抜く。
チルソン組相手に劣勢だった時もそうだ。
拳銃を扱えるとはまったく知らず、威嚇が目的とはいえ、まさか本当に天井に向けてぶっ放すとは夢にも思わなかった。


今も堂々と自分の気持ちを言い放ち、ジョンヒョンのなけなしの理性を根こそぎ奪っていった。
こんなことなら、忍耐なんていくつあったって足りやしない。
ヨンファの色香に真っ直ぐ打ち抜かれたジョンヒョンは、狂おしいほどきつくヨンファの身体を抱き竦めた。
ギプスを嵌めているのだから、この程度は大丈夫だろうと都合よく解釈する。


「もうどうなっても知らないぞ?」
「お前に責任を取れとは言わないさ」
「そんなもん、いくらでも取ってやるから安心しろ」


ジョンヒョンは我慢しきれずヨンファの細い腰を掴むと、食らいつくように唇を塞いだ。
完全に硬度を取り戻したもので奥を突くと、甘く掠れたような嬌声がこぼれ落ち、熱い内壁が嬉しそうに纏わりついてくる。
上気した目許を伏せながら、快感に喘ぐヨンファは本当にたまらなかった。
味わうように抜き差しを繰り返すと、腕の中で気持ち良さそうに身悶える。
最愛の相手との睦み合いは、まさに至上の喜びといっていい。
背中に回された腕にギュッと抱き締められると、ジョンヒョンはそれに応えるように腰を使った。


「……っあ、……んっ、ん……っ」


ヨンファの唇から断続的に甘い声が溢れだし、肩甲骨の辺りを彷徨っていた指先に強い力が加わった。
刺青に何度も爪を立てられる痛みすら、心地よいと思ってしまう。
頬を紅潮させ、ジョンヒョンの与える悦楽に身を投じているヨンファは、この上なく美しかった。
その姿を目に焼きつけながら、唇と唇が引き合うように重なり、飽きることなく貪り合う。
長い年月を経て、ジョンヒョンはヨンファとようやく身も心もひとつになれたような気がした。





To be continued





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haru
Author: haru
CNBLUEのBL小説を書いています。CPはシンヨン&釜山ズ&ミニョヨンです。ヨンファ溺愛主義でとんでも妄想ばかりですが、愛だけはぶっこんでいます。
話のトーンはほのぼの、甘々、コミカル、シリアス、切ない系。ハピエンオンリーです。
基本マイペースでランダム更新。妄想は思いつくまま、気の向くまま。R18の内容が含まれているため、未成年の方、苦手な方は閲覧にはくれぐれもご注意下さい。
尚、当ブログに掲載している作品はすべて私個人のオリジナルですので、模倣、転載等はご遠慮願います。

Comment(18)

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2016/12/18 (Sun) 09:09

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2016/12/18 (Sun) 14:23

haru

t*******さん

こんばんは♡どうもありがとうございます♪
極道の更新は、これが年内最後になります。
釜山ズスキーさんに感謝の気持ちを込めて書いたんですが、オールこの手のシーンで胸焼けしそうです( ̄ω ̄;)
撒き散らしたものは来年全部回収していきますので、ジョンシンもいっぱい書きますね。

キングダムに行かれたんですね!
私もこの内容はレポで読んで、脳味噌が沸騰しそうになりました。
シンヨンのバレンタイン話を思い出して下さって、どうもありがとうございます♡♡
品位を落とす話になりますが、お許し下さい。
私はジョンシンを初めて見た時から、鼻が大きいので、さぞかし・・・と思っていました。
今回の件でビンゴ!と大爆笑した次第です(///ω///)

2016/12/18 (Sun) 23:14

haru

i*****さん

こんばんは♡どうもありがとうございます♪
この話のヨンは受けであっても、真っ直ぐで男らしいという設定で書いているので、こんな感じにしました。
幼馴染みのような二人ですし、気持ちを確かめ合ったので、多少は大胆になってもいいかなと(笑)
ヨンの怪我でバニがやや消極的だったので、そのままヨンがマグロで終わるのも面白くないな~と、ちょっとやりすぎた感はあるのですが……( ̄ω ̄;)
書きたいネタがあってウズウズしているので、また来年、他の人物もいろいろ出しながら続きを書いていきますね!

早いもので、今年も残り二週間となりました。
様々な事情で、なかなかライブに足を運べないというのはありますね。私もその一人です。
動画や画像で十分萌え禿げれるので、それで腐脳を活性化させてヘンテコ妄想を書いていますが、i*****さんとお知り合いになれたことを大変嬉しく思っております。
コメントを書いて下さるのはお手間だとお察ししますが、いつも元気をいただき、とても感謝しています。本当にありがとうございます♡♡
年内はあと二つ話を書いて終わる予定です。頑張ります(*´ω`*)

2016/12/18 (Sun) 23:54

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2016/12/19 (Mon) 00:35

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2016/12/19 (Mon) 08:24

haru

つ*さん

こんばんは♡
つ*さん、いつも広くて温かいお心で、私の拙い話に感想を下さって、本当にありがとうございます(TωT)
なかなか自分が書くものに自信が持てないので、とても励まされています。
もったいないお言葉の数々に、ただただ感謝しかありません。

CNくんたちもそれぞれもう大人の年齢ということで、格好いい話を書いてみたいと思い立ったのと、約一年前くらいにバニのサングラス姿を初めて見た時に極道のイメージしか浮かばなかったという理由で、この話を書き始めました。
第1話の時点では長編か短編かまだはっきり決めていなくて、見切り発車のような形でスタートしましたが、書くうちにだんだんと方向性が見えてきて今のような感じになりました。
他と比べて、意識的にヨンを男らしく書いているつもりなのですが、この話を気に入って下さって、とても有難く思っています。

イメージ動画を作られる方がいらっしゃるんですか!すごいですね♡
そのように言ってもらい、つ*さんのお気持ちだけで十分です♪どうもありがとうございます(///ω///)
私にできることといえば、やはり話を書くくらいしかないので、お礼も兼ねて今後も萌えていただけるようなものを形にしていければと考えています。

今年も残りあと僅かとなりました。
わざわざコメントをいただいて、つ*さんとお知り合いになることができ、とても感謝しております。
感想を言葉にされるのはご面倒な作業だと思いますが、私にとっては何よりの宝物です。
いつも本当にありがとうございます(*´ω`*)
年内はあと二つ話をアップして締めくくりたいと思っています。頑張ります♪

2016/12/19 (Mon) 23:10

haru

i*****さん

こんばんは♡
わざわざお返事をありがとうございます♪
そのように言ってもらって、とても嬉しいです(≧ω≦)

読んで下さるだけでも有難いのに、いただいたコメントを読ませてもらうのは、私にとりまして何よりも至福のひとときになっております♡♡長ければ長いほど大歓迎です!!
i*****さんと一緒に萌えを共有できて、こんなに嬉しいことはありません(*´ω`*)
私は学生時代にBL好きな萌え友達が一人いただけで、あとは全員ノーマルな友人ばかりなんです。
この趣味はずっとひた隠しに生きてきたので、この場でこういう話ができ、本当に楽しいです♪

意地っ張りの受け、最高ですよね!禁断、すれ違い・・・たまりません(〃ω〃)
ずっとすれ違っていればいいのにって思うくらい好きなので、自分の書く話のゴールが遠いのかもしれません(汗)
商業誌のBLを読んでいて「えっ、もうここで手の内を明かすの?早すぎるわっ」って思うこともしばしばです。

私は無類のBL好きですが、もともと子供の頃から面食いで美少年に目がなくて、最初はアニメや少女漫画から入りました。
ここから先は、もし意味が分からなかったらごめんなさいm(__)m
BLに目覚めたきっかけは、小学生の時に読んだ竹宮恵子氏の「変奏曲」だったと思います。
本屋で大Juneを立ち読みしてドハマリし、中学生の時には小Juneの愛読者でした。
そして今、CNくんという……自分でもいまだに実感が湧いていなかったりするんですが、今後もいろいろと萌え話をさせて下さいね♡♡

2016/12/20 (Tue) 00:05

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2016/12/20 (Tue) 21:06

haru

j****さん

こんばんは♡どうもありがとうございます♪
本当に怪我しているのに何をさせているんだと、自分で自分にツッコミを入れたくなります( ̄ω ̄;)
ようやくお互いに気持ちを言葉にして伝え合うことができました。
ジョンシンですよね・・・。
ああ~私もジョンシンのことが好きすぎて・・・。

j****さんはストライクゾーンが広いのですね!
マンネズの逆バージョンですかΣ(・ω・ノ)ノ 初めて知りました。
CNくんって四人だから、組み合わせが多種多様ですね♪
シンヨン、書かれていらっしゃるんですか♡♡
もし公開されていたら、また教えていただけると嬉しいです(〃ω〃)

2016/12/21 (Wed) 20:19

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2016/12/22 (Thu) 22:58

haru

j****さん

こんばんは♡
空港動画の、ジョンシンがサングラスをかけて颯爽と歩いている姿に激萌えで、ついワイルドな感じで書きたくなってしまいます。あと、美人で男前の受けに弱いもので、ヨンもこんなふうにしていますが、いろいろと感想を下さり、どうもありがとうございます(*´ω`*)

j****さんはナースさんですか♡私の友人にも何名かおります。
身近に医者をしている者もいるんですが、私は医療に携わっていないので、その道に精通していらっしゃる方に読んでいただくと、どれだけこの話が温いかバレバレでお恥ずかしい限りです( ̄ω ̄;)

hoshiさんとも交流されているんですね♪
そのお話、是非とも読ませていただきたいのですが、TwitterのDMに張り付けて送っていただくこととかできますでしょうか?

2016/12/23 (Fri) 20:05

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2016/12/23 (Fri) 21:44

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2016/12/23 (Fri) 23:51

haru

j****さん

こんばんは♡
それでは、また来週でも添付されているアドレスにメールさせていただきますね♪
よろしくお願いします(*´ω`*)

2016/12/24 (Sat) 21:20

haru

は*さん

こんばんは♡いつもありがとうございます♪
調子に乗りすぎた感満載ですが、ようやく言葉にして、お互いを確かめ合うことができました。
とちらかが引くと、もう片方を前に出したくなるので、ヨンを大胆にさせすぎてしまった気もします。
こんな感じで反省しかりですが、いつも温かいお言葉をかけて下さり、とても嬉しいです(〃ω〃)
また来年いろいろな展開を盛り込んで、ラストに向けて突っ走りたいと思います。

今日はイブですね♪
そんな日に長女の三者面談がありまして、明日はDの誕生日なので、ケーキはお預けです。
は*さんも素敵なクリスマスをお過ごし下さいね(*´ω`*)

2016/12/24 (Sat) 21:41

yaoi

メリークリスマスです

思わず拍手!

お話いつも楽しみに読ませて貰っております。

と!
コメント欄、今回他の方に書かれているものを読んでしまいました。「あーおんなじ」
「風と木の詩」〜「JUNE」〜「小説JUNE」

という道程w
ちょっと興奮したので、姿を現しました。失礼しました。ぶくぶく👈潜ります。

2016/12/24 (Sat) 22:25

haru

yaoiさん

こんばんは♡いつも読みに来て下さり、どうもありがとうございます♪
yaoiさんもJune世代ですか!!
いや~もう嬉しすぎて、大興奮です♡♡

昔はBLではなく、「耽美」とか「やおい」と言ってましたよね。
もしかして、HNはこちらから命名されたのでしょうか?
こういうお話ができて、ブログを始めて本当に良かったです。
どうぞ良いお年をお迎え下さいね(*´ω`*)

2016/12/25 (Sun) 21:15